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薬剤師のモチベーションについて

今日はPHB Design株式会社のセミナー「パートナーのやりがいの作り方 ~パートナーが語る対人業務とは~」を視聴して、薬剤師のやりがいやモチベーションについて考えたことを書きます。

内部にいる人間ながら、かなり興味のあった内容だったので噛り付くように視聴しました。

ハザマ薬局のスタッフは(本社スタッフを除くと)薬剤師か薬局パートナーかのどちらかになります。

薬剤師メンバーの入社背景は「狭間社長の講演を聞いて感動した!」とか「インターンシップに参加してこれだ!」と感じたことをきっかけにヴィジョンに強烈に共感していることが共通しています。
一方薬局パートナーは医療系以外の学部や職場を経たメンバーがほとんどで、初めて薬局業界に触れる方が多いです。
そんな中、本セミナーの講師である米原さんのように、前のめりで地域医療や患者さんの課題を解決していく薬局パートナーが少なからず存在しています。
彼女の場合は、積極的に患者さんの相談に応対したり、場合によってはOTCを販売し、その後の状態を継続的にフォローされています。カルテもビッシリ書かれていて驚きました。

このような方々に会うたびに僕が尋ねるのは「何をモチベーションにしているんですか?」ということです。

これを尋ねても、仕事中ならちょっと照れてしまったり、飲み会であればお互い酔っちゃっていて尚更確信に迫れない(僕が泥酔しているだけかも)ことが多かったのですが、本セミナーを視聴して知ることができました。その答えはここでは伏せますが、気になる方はまたの機会にセミナーに参加してみてください。


ここからが本題です。
セミナーを視た翌日、YouTubeでMPS(職務特性理論)  を知りました。

これはモチベーションを引き出す方程式なのですが、自分に当てはめて考えてみると、薬剤師が服薬までの仕事(以下、と表記)をしている場合と服薬後のフォローまで(以下、と表記)している場合では大きな違いがあることに気が付きました。
分かりやすくお伝えするために、かなり極端な表現をしているかもしれません。

この理論は以下のような方程式で成立しています。

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①技能多様性(Skill Variety)
単調な仕事ではなく、自分が持つ多様なスキルや才能を活せる仕事である

:高度な薬学的知識は必要ではなく、いかに作業を早く正しく行えるかが問われるため技能多様性は低い

:薬を飲んだ後、患者さんの体内でどのように作用し表現するかを予測し実測(謎解き)しなければならないため、薬学的知識の他コミュニケーション能力等の広範な技能が求められるため技能多様性が高い。

②タスク完結性(Task identity)
始めから終わり(完結)までの全体を理解した上で、関われる仕事である

医療のPDCAサイクルを1週することが完結とするのであれば

:薬を渡すまで(Plan→Do)しか関われていないため、タスク完結性が低い

:薬を渡した後のフォローまで行う(Plan→Do→Check→Assessment)ためタスク完結性が高い。


➂タスク重要性(Task siginificance)
他者の生活や社会にインパクトをもたらす重要な仕事である

:前段のように会計が済めば患者さんと接することがないため介入の余地が少なく、したがって他社の生活や社会に与えるインパクトは小さくタスク重要性が低い

:言うまでもなく患者さんの体験は良質になり、地域包括ケアの実践でもあり、 他者の生活や社会に与えるインパクトは大きくタスク重要性が高い。  


④自律性(Autonomy)自分で計画をたてたり目標設定したり、自分のやり方で進められる自由度の高い仕事

:上述の通り渡す(Do)までの仕事であり、基本的に処方箋通りに薬を渡すことが多くなるため裁量が小さく自律性が低い

:効果の確認と評価・計画の見直し(Check→Assessment)を行い、さらに次の計画を立案し(Plan)実行する(Do)する。また薬剤師自身の考え方や知識による裁量が大きく加わるため自律性が高い。

⑤フィードバック(Feedback)
結果がどうなったのかを、その都度、知ることのできる仕事

前後:くどいのでやめます笑

さて、ここまでを踏まえて
先日、日本在宅薬学会の服用薬剤調整支援料に関するセミナー(今井博久先生)を受講して改めて思ったのは、前→後へシフトするには知識ではなく、かなり勇気が必要だなぁということです。

患者さんとの話し方や触れ方、医師への報告書の書き方等を具体的に共有することで勇気を持って挑戦できるのではないかと思っていますし、僕にできることはやりたいと考えています。

僕の体験論ですが、思い切って一歩踏み込んで、ひとつ成功体験を得るとその後は結構スイスイ行けるものです。初めて自転車に乗ったときもそうでした。(PDCAを走り切る癖をつける)


サークルでは、僕だけでなく色んな専門性を持つメンバーに直接相談をすることができます。来るもの拒まず去るもの追わずですので、ご興味があればぜひ参加してみてください。
ありがとうございました☺️

いつも読んでくださりありがとうごさいます。みなさんが読んでくださることが活力になっています。