【洋画】「フィールド・オブ・ドリームス」

正月に、Amazonプライムで“感動の名作”といわれる「フィールド・オブ・ドリームス(Field of Dreams)」(1989年・アメリカ、フィル・アルデン・ロビンソン監督)を観たのだ。

野球に全く興味ない俺にはイマイチだったけど、野球選手の幽霊が活躍し、主人公の、選手だった父親との確執を解決する話なんだね。

「それを作れば彼が来る」という声を聞いた主人公が、とうもろこし畑を潰して、野球場を造るのだが、借金がある状況で、ムチャなことをやろうとする主人公への一途な共感と応援の心を持つ奥さんと小さな娘さんの深い許容力には感動したね。

フツーだったら別れて終わりだろう。人を愛するということは、自分を傷付けてしまうものでもあるし。

ラストの、若い父親の“幽霊”とのキャッチボールのシーンは、最後の盛り上がりだろうが、「夢ばっか見てんぢゃねー、ちゃんと現実を見ろや!トラウマを明日の糧にせい!」とグチってしまう俺は、コレは夢を苦労して現実にすることとはまた別だな、と思ってしまうのでした。いつも夢見る甘ちゃんのクセに。

小さい頃、親に無理矢理、野球を見ろと言われて育った俺は、弟と違って野球は大嫌いになったのだ。

よくよく考えると、アメリカ特有の一方的なヒロイズムが、単純な愛と感動に転嫁したようなカルト・ストーリーだなぁ。


脳出血により右片麻痺の二級身体障害者となりました。なんでも書きます。よろしくお願いします。