【映画】「日本誕生」

コレも古い1959年の東宝映画「日本誕生」(稲垣浩監督)。東宝映画1000本目の記念作品だって。主演は三船敏郎。

やっぱり神話・伝承の類いを実写化するとトンデモ風になっちまうね。途中、休憩が入るムダに長い3時間だし。

古事記・日本書紀は一応読了済みだけど、日本最古の史書といっても、権力者が国を治めるために、都合の良いように神話・伝承を交えて、創作したものに過ぎず、リアルな歴史を記した書ではないからなぁ。

例えば、アメリカのようにまずリアルな歴史があって、そこに民間から都市伝説や神話(陰謀論等)が加わるものではなくて、逆に、上から神話・伝承を作って、そこに歴史が乗っかる形で成立したのが日本国だと思う。だから、国のコアとなるものがハッキリとしなかったり、タブーが多かったりするわけだ。

…は良いとして、映画は国産みから始まり、日本武尊(ヤマトタケルノミコト)の東国の征伐の物語。

国産みも、ただ手を握るだけで、有名な“成り合わざるところ”と“成り甘れるところ”を併せて…ってのがないなぁ。

天岩戸に隠れたアマテラスを呼ぶのに、前で女が乳房を出してアソコも晒して踊るのだが、肌色のシャツを着てて不満。

日本武尊の八岐大蛇退治の場面なんて、まんまキングギドラの“特撮”ですがな。と思ったら円谷英二も加わってたよ。

ただ、神罰によって大規模な洪水や溶岩流、地割れが起こって、大勢の兵がやられる最後のシーンは、特撮とはいえ迫力があってよろしい。撮影は阿蘇が舞台らしい。

死んだ日本武尊は白い鳥(アニメ)になって高天原に飛んで行く。まさに“火の鳥”だな。

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脳出血により右片麻痺の二級身体障害者となりました。なんでも書きます。よろしくお願いします。