無常ということ

人は多分、歳を重ねただけでは老いることはない。理想や目標、望み、悩み、そして、欲を一つ一つ諦めて失っていくことで老いていくんじゃないか。

とにかく老いるってことは残酷なんだなぁ。歳を重ねた自分を正面から見たくなくて、年相応の事をなるべくやりたくない俺は、特にそう思う。そして、何もできなくなってしまう。

人間は何のために生きるのか?「生まれてきて良かったと思える、その一瞬のために人間は生きているんじゃないか?」by寅さん

人間は何のために勉強するのか?「何かにぶつかったとき、それを打開するための考える力を養うために勉強する」by寅さん

人間そのものを深く見つめる事をしないで、その行動だけで判断しようとするから、いつまで経っても先に進まない。

人の世に死以外に絶対はない。美も醜になり、また醜も美になり得る。常に移ろいゆくものにこそ美が存在する。そこに常なき様、すなわち「無常」を感じるからだけど、「無常」「無常感」は、日本人の美意識の特徴の一つで、「永遠なるもの」を追求し、そこに美を感じ取る西洋人に対し、移ろいゆくものにこそ美を感じるのが、日本の文化なのだ。


脳出血により右片麻痺の二級身体障害者となりました。なんでも書きます。よろしくお願いします。