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僕が全国の板金屋さんと一緒に和國商店を作りたい理由

東京都東村山のウチノ板金の内野友和です。
僕らの新しい基地になる和國商店を建築中です。

今回は和國商店の外壁工事に興味がある板金屋さんを募集します

こちらのリノベ現場、ちょうど大工さんが乗り込んできて、土台や柱などを取り付けています。
柱などの木を濡らさないようにブルーシートに覆った建物の中はサウナ状態。サウナーもびっくりする自然サウナです。

さて、大工さんが屋根・外壁の下地の工事をし、いよいよ僕ら板金屋が現場に乗り込みます。

屋根工事は9月の中旬、
外壁工事は9月下旬~11月上旬を予定しています。

今はこんな感じです

和國商店の外壁は銅板を採用

そうなんです。
でも、銅板と言ってもただの銅板ではなく、緑青銅板です。

「いや、緑青銅板って、自然にできるものでしょ?どうしたの?」
はい。良い質問ですね。

ここで使う緑青銅板は先日とある広島の神社に行って、剥がさせていただいたものになります。
長年風雨に晒され、何とも言えない、最高に渋くカッコイイ色と独特のマット感。樹液や鳥の糞の汚れも最高。この世にふたつとない素材です。
もうHIPHOPです。

透塀の屋根が綺麗な緑青銅板になってた
外したての緑青銅板、良い味でてる。唯一無二でかっこいい。。。

剥がした銅板は平板にならして、水洗いして、汚れを落として、けがき(線を引いて)、切断、折り曲げて、「変則的な五角すい」に立体加工をしました。

とんがりコーン©
一枚一枚を手加工しました。親父(会長)が黙々と
拍子木じゃないと作れないハゼ部分を加工

それを外壁に貼ります。
取り付ける枚数は約700枚です。

もう一回言います。700枚です。
重要ですよ、試験に出ますよ。700枚です。

ほら、こんな感じに700枚をここに。。。

率直に言います。
相当な枚数です。
こんな小さいのを700枚です。
和國商店のオープンは今年の12月です。
前記の通り、まだ大工さんが柱を入れているレベルの進み具合です。。。

そうなんです、ピンチなんです。。。
助けてください!!

僕が和國商店を全国の板金職人さんと作りたい理由

それは建築板金職人という職業(仕事)を多くの人に知ってもらいたいから。

建築板金職人、マイナーですよね。
板金屋といったら、自動車板金ですよ。世間の「板金屋さん」は。

でも、建築板金という仕事は社会的意義があると、僕は思っています。
雨が降った時、台風の時、地震の時、もちろん晴れている時も。
建築板金の技術は人間が住む大切な建物を守る為にはすごく意味がある。

板金職人は魅力的だ。
ちゃんとした技術があれば色々な方が紹介、紹介と沢山の案件があります。

でも、何でこんなに仕事もあるのに板金職人が増えないのか。

もちろん時代の流れもある。(一言で片付かいないがここでは割愛する)
でも理由のひとつとして、今までの昭和の職人が自分達のチカラや技術を世間にアピールしてこなかったからという面も少なからずある。

魅力を伝えることができなかったんだと思う。
3Kとかもちゃんと否定すればよかったのに。
「俺等は価値のあることやっているんだ!!」って。

ただ、こんな所で過去を否定をしても、何も始まらない。
ブツブツと文句を言うのやっていることは昭和の職人と同じだ。
よくある現場の一服の風景で元請けさんや現場監督の愚痴を言っているのと一緒だ。

だから、今からでも遅くない、現役世代の僕らが板金職人という魅力的な仕事を、しっかり世の中に発信することで、そんな風潮にピリオドを打とう。

この物件を一緒に工事することで、「隈研吾さんの物件やったぜ!」「あの銅板はね・・・」「あのは全国の同業仲間で作ったアートなんだよ」って、後々物語として伝えることが出来るし、自分や会社の歴史にも成るんじゃないうかと思っています。

僕ら(ウチノ板金)も全国の板金屋さんと作ったという物語が欲しいんです。

僕らウチノ板金

ああ、なんか書いていたら熱くなってきました。もうちょい。(笑)

隈研吾さんにあやかる

今回の和國商店の設計は世界的な建築家の隈研吾さん。

僕らの仕事内容を知らない人でも新国立や歌舞伎座を設計した隈研吾さんの存在を知っている人は沢山いる。
だから、隈研吾さんのチカラを拝借して、僕らの事を知ってもらおう。

みんな、隈研吾さんの設計した建物ってやってみたくない?

最後に

そんなこんなで、一緒にこの和國商店の現場を手伝ってくれる板金職人さんを募集します。ちょっと横道に脱線したけど、こんな想いがあって暑苦しいメッセージを送っています。

業界全体が変わらなくても、自分達の周りの人や応援してくれる人に発信することで、職人という仕事が少しづつポジティブな方向に変化していくと思う。

「職人の国」と称されるドイツなんかではマイスター制度があり、
職人がスーパースター。ドイツの一般の人は職人さんの事を羨望の眼差しで見ている。昨年ドイツに仕事で行った時に現地の方からそんな話を聞いた。

そんな社会に近づこうではないか。

職人が生き、職人が活き、社会から必要とされ、羨望される業界をつくっていきましょう。

興味がある人はフォームかInstagramのDMで頂きたいと思います。
質問があれば遠慮なくメッセージをください。