パラレルキャリアの第一歩
自分の中でもやもやっとした感情が、ある日突然、他人の言葉で言語化される瞬間がある。
「あっ、私が抱いていた気持ちはそれだ!」
なんとも偶然の会話であるにも関わらず、さも私のことをずっと知っているような言葉に驚いてしまう。
これから書く文字は、決して都会批判ではない。都会の素晴らしい魅力を、どう自分に活かすかという問題よ。
都会に住むと、情報が多く得られるのは本当ですか。
「一度は北海道を出なさい」
ごもっともかもしれん。確かに、都会は畑しかない田舎と比べると、ちょっとお店に行けば全国各地の食べ物は揃うし、流行が生まれメディアで取り上げられるし。きっと、わからないけど、本社が東京が多いから、企業情報とかもわんさかなのだろう。
けど、
①情報が多すぎたら自分にとって何が必要なのか判断能力も探知能力も鈍ってしまうのでないかという懸念。
あと、
②「都心に並べられるホンモノ」より「産み出される地域でのホンモノ」を見たい願望。
さらに
③単純に「好き」と思うことを集めたら、都会の中よりも地方にある予感。
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まず、①
情報が多すぎたら自分にとって何が必要なのか判断能力も探知能力も鈍ってしまうのでないかという懸念。
現に、東京の駅に行くと北海道にはないくらいなものが並んでいるように思う。札幌をぎゅっと縮こめて集結した上にそれがいっぱいある感じ。お店の数だってそう。種類は明らかに北海道の方が少ない。まあ札幌だって、溢れてはいると思うのだけど。
新しい刺激は脳にとっても良いと思っているし、変化に対応できる脳みそを作るためにも新しい刺激と対応力はとても重要だと思う。
その刺激たちに慣れてしまったら、刺激を刺激と感じなくなってしまったら。
人間は変化しないと生きていけない生物らしい。人によってその度合いは違うけど、自分にとって心地の良い刺激を受け、たまに揉まれて、そんなサイクルが生まれたら良いのではと考え始めた。
情報の波に埋もれすぎると「自分が本当に知りたい」と思っている情報を、自分自身がわかって、それを探す力も私の場合無くなってしまうのではと思う。ただ流れる情報を、ぼーっと見ているような人になっちまいそう。
テレビを見て右から左に抜けていく情報より、ハッと脳裏に焼きついた本のタイトルとか、ちっこい情報が自分にとって大切だったりするときもある。
私は「新たに知りたい欲」は、じゃんじゃん情報が降りかかってくる中では発見できなかったりする。キャパキャパな時期には今あることで精一杯で、周りを見る余裕がなくなるのと同じ。
アンテナの貼り方とか、自分をコントロールすることにもつながるのかしら。
②
「都心に並べられるホンモノ」より「産み出される地域でのホンモノ」を見たい願望。
これは、物産展で物を買うより旅の途中で出会った物を買った方がときめく現象と同じ。
◯そして、地方に行き知ったご当地物が都会で売られているとたまらなくときめく。
⬜︎また、都会の物産展で地方のものを知ってくれて、それからその土地に遊びに行く、ファンになってくれることもたまらくときめく。(やっぱり最後は地方に来て欲しい)
このダブルときめき。
これはどちらも経験したからいえることなのよね。
◯四国一周をしたときに、食べた小豆島のオリーブが、ついこの前連れていってくれた地元のご飯屋さんで出てきた。豊かポイント。
⬜︎幌加内のそばを農家さんとともに東京で北海道物産展に出店したのよ。そのとき、あんなに小さい幌加内という町が、声かけによって全国の人に知ってもらった。ネットで繋がってビジネスにもなるのだから、こんな繋がり方もアリだなって。
良いものを見極める判断力が大事になってくる。あくまで地域主体。
③
単純に「好き」と思うことを集めたら、都会の中よりも地方にある予感。
これは単純。私の好きなものを詰め込んだzineを見たら一目瞭然。地方の方が叶えられる好きなことがいっぱい。
けど、知らないからなのかなあ?
都会の人の楽しみ方を知らないから?
原宿に憧れたことが一度もない人間にとって、ありすぎる空間は何もないように感じてしまうのよな。
この前銀座で食べた1個700円のケーキより、ばいとさきのおばちゃんの手作り蒸しパンの方が美味しかったもん…多分、私の口にあってるだ…
都会のキャリアウーマンを見て、かっこよいなと思うけどなりたいなとは思えなかった。
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なぜこんな、都会と地方のことを考えているかというと、就職してどこに住むか問題の選択が間近だから。
危機感をどこまで持てるか。
情報を選択できるか。
どこで生き、誰と繋がりたいか。
自分にとって、地方と都会の良いところどりができるか。
ロールモデルは私の周りにいるおばあちゃん。
手に職をつけるために。
自分らしく愛している人と生きるために。
楽しく生きるために。
新しい生き方を提唱しても良いんじゃないと。
なんとなく今はそう思えている。
キャリアは仕事だけじゃない。
パラレルキャリアの時代へ突入よ。
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