理想と夢の暮らし方 その1
数ヶ月後には変わってしまいそうだから
今の私が語れる
理想の社会と暮らし方、自分の夢について、ちょっとだけ、残してみることにする。
生産者と消費者が双方向に繋がる社会
私が大学に入学した理由でもある。
これを叶えるためのヒントを学びたかった。
推薦で入学しているのだけれども、志望理由書のがっつり1行目にこの言葉を書いた。面接でも夢と想いを語りまくった。だから、筆記テストがびっくりするくらいできない人間だが、こうして大学生になれている。もしこれを読んでいる高校生がいるならば、
頭が悪いからって大学に行けないわけじゃないよって大声で伝えたい。
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私の原体験は中学校の修学旅行の農業体験である。
農家さんの生き様に惚れた。農家になりたいと思った。
中3の頃、周りと同じ勉強だけしたら私のやりたいことできんなと、判断し、普通科だけど6次産業に特化した私立高校に推薦合格。
「あなたのおかげで私は農業に目覚めた!」と、農家さんに報告の手紙も出した。
学費もありがたいことに免除。大きい高校だったのだけども、新入生代表の挨拶もし、きらきらの可愛い制服と、はじめての電車通学に心躍らせながら夢の高校生になった。
なんて順調なの
と、思っているとき、
人生最大の絶望時期に陥る。消えたいって思ってた。そのくらいの絶望。
原因ははっきりはしてないのだけども、高校に通えなくなった。友達もできたし、勉強も楽しいし、部活も楽しいし。けど、合わないものってあるのね、今の私なら自分を許せるけど、当時は完璧主義すぎて、憤りと言葉にならない絶望しか感じなかった。鬱状態だった。電車に乗って向かっているだけで涙が溢れた。制服を見ることすら嫌になった。あんなに可愛い制服なのに。誰にも会いたくなかった。あんな苦しい日々は、もうこない気がするっていうほど、辛かった。気がつけば先が全く見えない未来に怯えていた。
そんなこんなの悩みを、やりとりを続けいた修学旅行で出会った農家さんに話したんだ。
そうしたら、
「1年くらい足踏みしたって良いじゃない。大丈夫。」と愛の溢れる手紙と、とびっきりの愛情がこもった野菜たちが送られてきた。
今までの人生で、いっっっちばん美味しい、
今でも忘れもしない愛おしい贈り物だった。
そこで、私は思う。
「誰が作ったかわかる、想いが伝わる、人間が生きていくために不可欠な食べ物は、人の心と体と、生活までをもこんなに豊かに幸せにするんだ」
ここから始まる私の「農」と「食」の人生。
ずっと、忘れない経験であることは間違いない。人生を変えた経験なんだ。
そして、無理に頑張って辛くて辛くて仕方がない高校に泣きながら通い続けるより、
知らない世界を見に行こうと、全道の農業高校を調べまくった。地底までモチベーション下がっていた自分を奮い立たせて、自分で高校に電話して、
そこで出会ったのが、
幌加内高校なのである。
幌加内町は、私の人生を変えてくれた町。
私の人生を創ってくれた町。
その町のために、何かしたいとずっと思っている。今回は形にならなかったプロジェクトもあるけど、時間ができたからこそこうやって想いをまとめることができているから、
進んでいるって信じたい。
今日、タイムリーでめちゃめちゃお世話になった幌加内の方から電話が来てお話しした。
御幸が指しているかのような人なのです。お世話になりっぱなし。
そんな方とも出会えたのも、幌加内に行ったからこそだと思うと、
縁って不思議で、導かれるもので尊さをひしひしと感じている。
とにかく、幌加内で過ごした3年間は10年くらいに感じるくらい濃かった。や、大袈裟じゃないのよ。本当に濃い。濃すぎてここでは書ききれないくらい。色んな経験をした。
大学生になれてね、これらの想いを形にしていきたくて講義を受けている。
地域系の講義も、ビジネスの講義も、私は全部農業に結びついて受けている。
もちろん必修単位はひーひー言いながら友達の助けを借りて取ったが、基本的に講義は楽しい。効率悪人間で苦労するが、ここまでこれた。
今まで、自分なりに色々行動してきたつもり。振り返りがてら書くとね。
これが、今後の私にどんな影響をもたらせてくれるのか。ちょっとまだわからないことだらけ。書き出すの大事だね。
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前置き?がやたらめったら長くなってしまったが
こんな私の経験から
理想の社会と暮らし方について、
今考えていること。
本当は起業プログラムで、幌加内のことも私の夢のこともやりたかった。けど、引っかかってできなくなってしまった。
生産者と消費者が双方向に繋がる社会
という、これは変わらないが
この背景には私の変わりゆく夢が詰め込まれていることに数日前に気づいた。
私の理想の生き方でもあり、理想の社会でもある。
農家になりたい、農業を活性化させるために商学が学びたい、ビジネスで金ばっかりじゃなくて想いを伝えたい、地域で生きるとは、キャリアとは、働くとは。
常に疑問を持ち、それでも無意識に農と食つなげて考えているのだから、不思議なものだ。
それは生きることかも。
農家と田舎と、繋がることで今よりちょっと、心豊かな生活を。
なんだか、今は、これがしっくりくる。
今年は色んな関わりのある農家さんからどれほどの生きる力をもらったのだろうか。
野菜をほとんど買ってない夏だった。
物々交換社会は人の心をこんなに豊かにし、
地球と人が育んだ自然の中の命をいただく。畑で採れた旬の食材は、美味しいのなんのって。生きさせてくれてありがとう。今日はあなたが命をつないでくれた。なんて、食を作るって尊いことなのだろう。
大半は消費者かもしれない。
すべての人に双方向に繋がってもらうのは無理かも、私の理想はなんだっけと、悶々としてしまったが、まだかっちりはわからないけどちょっと見えた私の夢。
自分が生きている。家族が生きている。愛する人たちが生きている。
それだけでとっても幸せなのに、贅沢になるの。
自己実現を考える前に、もう少し身の回りの色鮮やかな世界を知っていこうと思った。
心の余裕ができたら見方は確実に変わります。
誰しもが繋がり合う社会が本当に必要か、とか、きっとまたタイミングが来て考えるはず。
農業という、見方が変わっただけでも、きっと成長よね。
もっと、もっと生活に結びついているし、人生かけて向き合っていきたいと思った。
我々は生きているし、食べている。
根源の何かが、言語化できるようになったとき、また違う視点から考えれるようになっているはず。
効率なんて考えないで、私の今できる
精一杯の選択を、
心の赴くまま
ちょっとの間は過ごしてみたい。
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