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環のパリの物語

今週の朝ドラ「エール」はスピンオフが放映されていたのですが、これが秀逸で。

どの回もとってもいいお話でしたが、木曜金曜の2日間は「環のパリの物語」。エールを見てない方にはまったくわからない話ですが💦

世界的オペラ歌手である双浦環の、若かりしフランス修行時代のお話。

オペラ歌手になるためにパリに留学した環。そこで日本人画家である今村嗣人に出会い、一緒に暮らし始めますが、環が蝶々夫人のオーディションを受けたところから2人の関係は変化していきます。夢を叶え始めた環に比べ、自分の作品が評価されないことに苛立ちを隠せない嗣人。だんだん環の成功を喜べなくなっていきます。

嫉妬する自分に苦しむ嗣人。蝶々夫人のヒロインの座を射止めた環に、「夢を諦めて欲しい」とまで言ってしまい、2人は別れることに。

辛いお話ですね。気持ちは痛いほどわかります。でも、気学を学んでいる今の私は、気学を知らなかった頃の私とは違う見方をしていました。

嫉妬の気持ちを芸術に昇華させたらいいのに。それはきっとお手配だから。

起こった出来事をどう受け取るかで、未来はまったく違ったものになります。環のせいで嫉妬に苦しむようになったとマイナスに受け取るのか、この嫉妬のおかげで自分の絵が進化すると考えるのか。嫉妬に苦しむということは、それだけ自分の夢は本気だということの証明だと受け取るのか。

どの道を選択するのかは、自分次第。でも、やっぱりいい道を選択したいですよね。

気学を学んでいる方はしっかり叩き込まれていると思いますが、一白と二黒の世界(下積みの時代)を超えてこないと、世の中に出ることは出来ないんです。そして、その期間が長ければ長い程、成功も大きく長くなる。苦しみが始まったということは、世に出る準備が始まったということ。もし嗣人が気学を知っていたら、もう少し違う選択が出来たのではないかな、と思いました。

村山先生に教えて頂いたことですが、夢は、叶えられるのを待っているそうです。でも、後一歩のところで諦めてしまう人が多いんだ、と。人間が夢を諦めても、夢の方は、人間がその夢を叶えるのをずっと待ってるんだそうです。なんだか悲しいですね。こういうことを、みんなが知っていたらいいのに。

私が出会った成功している人達は、皆さん例外なくとても優しい人でした。優しい人が成功できるんだな、と思っていましたが、環の物語を見て少し考えが変わりました。成功している人達は、一白と二黒の世界を乗り越えてきた人達。一白と二黒の世界にいる人の気持ちがよくわかるからこそ、優しくなれるんだな、と。

その後の嗣人が、夢を叶えるといいですね✨

 って、ドラマですけどね😅

2020.6.20

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