見出し画像

9月16日 今日のこと

普段通り起き、色々し、帰宅途中に久々に新刊書店に立ち寄る。dポイントが貯まっていたので、それを使って本を買う。購入したのはアンソニー・ホロヴィッツ『ヨルガオ殺人事件』(上下)(創元推理文庫)、田中小実昌『密室殺人ありがとう』(ちくま文庫)、ホセ・カサノヴァ『近代世界の公共宗教』(ちくま学芸文庫)の四点。どれも欲しい近刊ばかりだったのでありがたい。ただ、いつ読むんだこれ……とはなっている。積んでる新刊もいっぱいあるしなぁ。その後最寄り駅近くのよく立ち寄るラーメン屋さんでネギラーメンを食べる。何だか今日は味が薄かったような……。帰宅してお風呂に入り、台風に備える。

今日購入した『近代世界の公共宗教』に関しては、私は「世俗化論」と「ポスト世俗化論」に興味があるので、それらについて何か書いてあればいいなぁ、と思っている。名古屋大学出版会刊のチャールズ・テイラー『世俗の時代』も本当に読みたいのだが、上下巻税抜きそれぞれ8000円はお高い……。

田中小実昌の新刊の解説を眺めていると、この前に出た短篇集が好評だったらしく(嬉しいことだ)、続刊(今日購入したもの)が好評だったらまだストックがあるようなので、ぜひとも読みたいなぁ、と思っている。本当に、コミさんのエッセイや小説の大半が中古市場じゃないと手に入らない、というのは、僭越ながら何かしらの文化的損失のように感じられ(私なんかが案じるのも恐縮だが)、もどかしいというか……。コミさんのエッセイの魅力はと言えば、前も書いたがとぼけたような文体・文章でありながら、「言葉」というものに対してとても真摯に対応しているところだろうか。ひょうひょうとしていて、一見誰でも真似できそうな文体や表現なのに、実はそれを真似るのは非常に難しいと思う。ひらがなを多用したり、結局何が言いたいのか結論がないように見える文章があるので、もしかしたら人を選ぶのかもしれないが、嵌る人は嵌ると感じる。

海外ミステリの文庫新刊を積み続けており、いつか消化しないといけないな、と感じる。せめて話題作は各種ミステリランキング集計時期までには読んでしまいたい。今年は何だかハードカバー・ソフトカバーの新刊海外ミステリが例年に比べて少ないように思う。気のせいかな。古典は結構ハードカバーで出ている気がするが。そういえば去年末から今年にかけてはあまりハヤカワ・ポケット・ミステリの新刊に手を付けられなかったなー、と思い返す。大学時代はあんなに読んでいたのになぁ。近刊だとリチャード・オスマン『木曜殺人クラブ』がとても気になってはいる。ビニールカバーがないし二段組ではなかったので珍しいなぁ、と思った(二段組じゃない例はいくつかあるし、遠い昔はビニールカバーではなったので例がない訳ではない)。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?