AI同士でのディベートは、自分一人で考えるよりも圧倒的な効率で、テーマについて考えを深めることができます。
こちらの動画は、「AIは人間の仕事を奪うか?」というテーマに基づいて、AI1(奪う派)とAI2(奪わない派)がリアルタイムでディベートを展開している様子です。
この便利なAI同士のディベート、実はプログラミング不要で誰でも簡単に作れるんです!
はじめに
孫正義さんが先日、「AIキャラクター同士でディベートをさせている」という興味深い使い方を紹介していました。
(参考)該当部分をまとめた他の方の投稿
さらに興味深いのは、AIをグループにして協力させると、それぞれのAIが持っている知識と技術を組み合わせて、より複雑で難しい問題も解決できるとシンガポール国立大学の研究者たちが明らかにしていることです。
これからのAIの世界は、単に一つのAIが答えを出すだけでなく、複数のAIが協力して、より賢く、より速く、より正確な答えを見つけ出す時代へと進化しています。
そこで、miiboを使って技術的な背景がない方でもAIディベートを簡単に楽しめる方法を探求したのでご紹介します!
※本記事は、会話型AI構築プラットフォームmiiboを開発する株式会社miiboの提供です
AIディベートを作成するステップ
ステップ1: トライアル登録(完全無料)
まずはmiiboに登録します。トライアルに必要なのはGoogleアカウントかメールアドレスとパスワードだけ、完全無料で勝手に有料化することもありませんので、安心してご登録ください!
URL:https://miibo.dev/auth/login
ステップ2: AIエージェントの作成
登録したら、「新規作成する」を押してベースとなるAIを作っていきます。
「AIの名前」「提供者名」「紹介文」を自由に入力しましょう。これはAIとの会話画面で左に表示されるAIの紹介文で、後から修正も可能です。
下にスクロールすると「AIによる応答の設定」が出てきますが、今回は設定が必要ないのでそのまま一番下まで進み、「登録して開始する」をクリックします。
これでベースとなるAIは作成完了です!
ステップ3: シナリオの作成
miiboの「会話のシナリオ」という機能を用いて、AIによるディベートを実装していきます。これは「●●したら××する」という流れを直感的に設計できる機能です。
今回は、次の流れに沿って動くAIを作ります。
では作っていきましょう!左側のメニュー「会話を設定」→「シナリオ対話の作成」をクリックします。
上部にある「新規シナリオの作成」をクリックし、シナリオの名前に任意の名前を設定します(例:ディベート)。
トリガーが「会話の開始と同時に呼び出す」になっていることを確認して、OKを押します。
画面が切り替わったら、「ノード(アクション)を追加する」を選択して、設定をしていきましょう。
以下に沿って、5つのアクションを作成してください。変更が必要な項目だけ記載しています。
・①討論テーマの設定
・②③AI1,AI2の立場の設定
②AI1の立場の設定
③AI2の立場の設定
・④⑤AI1,AI2の発言の設定
④AI1の発話の設定
⑤AI2の発話の設定
・補足解説
補足が必要な部分について、簡単に解説します。
・アクション間の遷移設定
アクションが作成できたら、次はアクションの進む流れを指定していきましょう。
シナリオの設定画面上で、前のアクションの右側にある●にカーソルを合わせます。+表示になったら、クリックしたまま後のアクションの左にある●に繋ぎ、+表示になったら離します。
すると、遷移条件を指定する画面が出て来るので、特に変更せず「追加する」を選択してください。
これを全て行い、①→②→③→④→⑤の流れになるよう設定したら、最後にAI1の発言に戻るように⑤→④を繋ぎます。④に繋ぐときも、これまでと同じく⑤の右側の●→④の左側の●を繋ぐので注意してください!
全て設定したら、「変更を保存」を押して作成完了です。「変更を保存」の押し忘れに注意してください!
お疲れさまでした!これで作成は完了です!
実際のディベートを楽しむ
設定が完了したら、左メニュー上部にある「会話をテストする」から、実際にAI同士のディベートを楽しむことができます。また冒頭の動画のように、途中で知りたい観点を伝えると、その観点も含めて議論を進めてくれます。
AIの返答や議論の流れに注目しながら、新しい知見や発見を楽しんでください!
他の方にも使ってほしい!という場合は、公開することで簡単に共有できます。詳しくは以下の記事内「AIを公開しよう」をご覧ください。
最後に
miiboを使えば、孫正義さんも実践するAIディベートの世界を、技術的なハードルなく簡単に体験できます。
また、独自知識を与えておく、ディベートするAIを増やすなど、カスタマイズも自由自在です。孫さんに負けず、AIのポテンシャルを最大限に引き出す活用法をぜひ一緒に考えていきましょう!
最後までお読みいただきありがとうございました!