ヨル、サクラ、ナニヲオモウ


なにを思う、

昼間の華やかな顔をひそめて奥ゆかしく。

なにを思う、

透き通った肌を赤青黄色と照らされて。

人間界は大騒ぎさ。

けれどあなたは世界の温度を感じ、湿度を感じ、気配を感じ、

粛々と自分の命を燃やしているように見える。


人々はあなたを見上げ、美しいという。

あなたを写真に収めて、心満たされる。

いつでもあなたを見れるように、誰かに見せられるように。


あなたは僕たちを見下ろし、なにを思う。

「今年はいつもよりもいくらか静かだな」

なんてことを思っているのだろうか。

いや、それどころではないか。


こっちは大変さ。

小さな小さな猛威に、振り回されてしまってさ。

ぼちぼちやっていくさ。

なにはともあれ、

夜のあなたは一段と綺麗だ。


ともですっ、最後までご覧頂き本当にありがとうございます^^