見出し画像

先週の生活者不満 ~2021/9/27

こんにちは。Insight Tech CEO 伊藤です。「声が届く世の中を創る」の実現に向けて不満買取センターを運営しています。

このnoteでの連載として「先週の生活者不満」をお届けしています。

できるだけ毎週、その前の週にどんな不満が寄せられたのか、をお伝えしようと思います。

この企画は毎週月曜~木曜日に放送されているJ-WAVE MORINING RADIOの毎週木曜日のコーナー「データから導く<Better Life>」と連動しております。毎週ナビゲータの別所哲也さんに先週の生活者不満からみえる「Life」をお届け頂いています。是非ラジオもお聴きくださいね。

先週の生活者不満(~2021/09/26)

この連載で注目するのは「前の週と比較して増加が目立ったキーワード」です。そのキーワードの出現件数を反映したワードクラウド(下図)をみると「先週はこんな不満が目立ったみたい」という理解ができます。

20210920-20210926_上昇語_全体

なお、上図は単純な単語のカウントではなく、弊社の文章解析AI「アイタス」で【意見の対象部(何に対する意見なのか)】に限定をしてカウントしていますので、意見に関係のないキーワードは除外されています。

テレビで大々的に放映された「鬼滅の刃」への意見が集中しました。CMの入り方や様々に展開されたキャンペーンへの意見が目立っています。「子供には見せたくないから遅い時間に放映して欲しい」など放映時間についての不満も多く寄せられています。


その他、「シルバーウィークが終わってしまいしばらく祝日がない」ことへの不満や緊急事態宣言が解除されることへの不安などが寄せられました。

その他、今週も「おはぎ」「中秋の名月」「起毛」など季節の移ろいを感じさせるキーワードが増加しました。


おはぎ お彼岸だけでなく一年中食べたい

「おはぎ」については以下のような意見が寄せられました。
「お彼岸の中日は開店時間を8時半にしてほしい。仏壇に飾る生花やおはぎなど、来客前に買いたいが、開店時間が遅い。」「おはぎのきなこが美味しかったので、お彼岸以外にも販売を継続して欲しい」「お彼岸の時期になると販売される御座候のあんこが、す〜ごく美味しいのです!毎年、このあんこでおはぎを作っているのですが、82才になる祖父も美味しいと言って食べてくれます。でも、この時期にしか販売されないのが残念です。」など、お彼岸にあわせて「おはぎ」を購入したことに起因する不満が目立っています。

昨年の同時期には「おはぎ」はトレンドワードにはならなかったことを踏まえると、コロナ禍で外出がしにくい状況の中で、季節のイベントやそれを感じられる「食」に対して今まで以上に「期待」が寄せられているのかもしれません。

グーグルでの検索数でみても、「おはぎ」は昨年と比べると大幅に増加しています。皆さんは「おはぎ」、頂きましたか?

画像2

中秋の名月 こんなときだからこそ夜空を見上げたい

「中秋の名月」についても多くの意見が寄せられました。
「中秋の名月をスマホで撮影したがぶれぶれで何度やっても綺麗には撮れなかった。とても残念でした。高性能のスマホならとれるのかな?」「昨日は中秋の名月であったが、家の窓からは、全く月が見えない。最近は夜に出かけることもないので、しばらく月を見ていない」とこんな時期だからゆっくりと中秋の名月を愛でたいという気持ちが広がっていることがうかがえます。


中秋の名月もおはぎと同様に昨年はトレンドワードに入らなかったワードです。なかなか外出する機会もないことから夜空を見上げて季節を感じることで心を穏やかにしたいという想いが強まっているのかもしれません。

「今年の中秋の名月は、実に素晴らしかったです。日本全国の月の中継や、世界各地の中継があれば、もっと人々の一体感が生まれ、世界が平和になると思う。」「中秋の名月で、満月を見ることができた。テレビではコロナウィルス関連や悲しいニュースばかり。もっと、今日の満月について、長い時間、取り上げてほしかった。」といったほっこりする意見も聞かれ、季節の移ろいやそのイベントをゆったりと楽しみたいという気持ちがじんわりと広がっています。

ニューノーマルとは新しい行動様式への対応を指すのではなく、行動が制限される中でも季節の移ろいを楽しみ愛でようとする価値観を指すのかもしれません。

裏起毛、暑すぎる、脱ぎにく過ぎる問題

続いて、「起毛」について。
「昔みたいに裏起毛じゃない上下スウェットを販売してほしい。売っていたとしても薄い素材のスウェットだったりするし、どこを探しても裏起毛の物しか置いてない」「冬になると裏起毛の子ども服が増えるのやめてほしいです。子どもはよく汗かくし、裏起毛ではないトレーナーもたくさん置いて欲しいです。」と秋冬の洋服の多くが「裏起毛」になっている事への不満が集中しました。涼しくなり衣替えのシーズンであることを感じさせてくれますが、裏起毛だと特に子供が汗をかいてしまうようで、裏起毛でない秋らしい洋服に対するニーズが存在することが分かります。

「これからの時期子供服が裏地起毛の服ばかりになる。子供には暑いし脱ぎ着し辛い事多い。普通の生地の服ももっと出して欲しい」と汗をかくだけでなく脱ぎ着しにくいことも不満のようで裏起毛を禁止する保育園もあるようです。暖かければよいというわけでないようです。

体温や発汗度合にあわせて通気をコントロールできる繊維があれば不満が価値を生み出すかもしれませんね。

20210920-20210926_上昇語_全体

次回もお楽しみに!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?