【先週の不満ビッグデータ】（~2024/6/30）①ソックス、②サンダル 初夏の”足元不満”からみえること
こんにちは。Insight Tech CEO 伊藤です。「声が届く世の中を創る」の実現に向けて不満買取センターを運営しています。
このnoteでの連載として「先週の不満ビッグデータ」をお届けしています。
この企画は毎週月曜～木曜日に放送されているJ-WAVE TOKYO MORINING RADIOの毎週水曜日のコーナー「データから導く＜Better Life＞」と連動しております。毎週ナビゲータの別所哲也さんに先週の生活者不満からみえる「Better Life」をお届け頂いています。是非ラジオもお聴きください。
先週の生活者不満（~2024/6/30）
Insight Techが運営する不満買取センターに寄せられる不満の声。注目するのは「前の週と比較して増加が目立ったキーワード」です。そのキーワードの出現件数を反映したワードクラウド（下図）をみると「先週はこんな不満が目立ったみたい」という理解ができます。
先週は多くの企業・団体でボーナスが支給されたタイミングだったこともあり、「ボーナス」が言及された不満が増加しました。ニュースで報道されるような大企業での支給状況や一般的な対前年増加率と比較した自身や家族のボーナスの支給額について嘆く声が多く寄せられました。
また、ふるさと納税に関わるポイント制度の見直しが発表されたことで「せっかく便利な仕組みだったのに」「定着してきた後で制度を厳しくするのは寂しい」と嘆く不満の声が多く寄せられました。
そのような中で今週は、①ソックス、40代女性で増加した②サンダルに注目します。梅雨～初夏の足元の不満。どんな声が寄せられているのか、早速見てみましょう。
1.ソックスへの不満が増加
すっかり夏の装いに衣替えされた先週、ソックスの不満が増加しました。先週寄せられたソックスへの不満を見ると、暑い、蒸れるといった不満だけでなく、ソックスに対する生活者の期待がうかがえる不満が見つかりました。
まずは着圧ソックスへの不満です。足のむくみ対策として就寝時に着圧ソックスを着用するスタイルが定着したようで、これに伴い、さらなるベネフィットを求める不満が寄せられました。
具体的には、着圧ソックスは暑くて寝苦しいという声、そして圧力が強すぎて痛くなってしまうという声です。季節や自分の足のサイズに合わせて着圧ソックスを選びたいという欲求が拡がっていると言えそうです。
季節や自分のサイズにあった着圧ソックスを選べる診断サービスへの期待も寄せられており、「自分に合った着圧ソックス」選びをサポートすることが新たな市場を生み出しそうです。
着圧ソックス履くと次の日に足のむくみは良くなるが、暑すぎて夜寝るのがしんどい。着圧機能はそのままで通気性の良い着圧ストッキングが欲しい（20代・山口県）
レディース着圧ハイソックス、ワンサイズしかないことが不満。ふくらはぎの太さは人それぞれだから、ふくらはぎの太さに合わせてサイズを選べたらいいのに。（40代・東京都）
メディキュット着圧ソックスを買ったけどあしがきつすぎた。自分に合った着圧を選びたいが効果が無くなるのは本末転倒（20代・長崎県）
着圧ソックスは足のむくみ対策としてとても有効だから重宝している。できれば自分の足の長さに合わせられたり、自分好みの着圧が選べたりできるといい。自分に合った商品を選べるサポートがあればいいのに（50代・東京都）。
続いて、先週は「5本指ソックス」への不満も多く寄せられました。
5本指ソックスは一本一本の指が布で包まれるため蒸れや臭い対策として有効と言われているほか、素足に近い感覚で履けるため、地面をしっかりと踏み込むことができ、安定感も高まるという効果があると言われています。
このような5本指ソックスに対してどのような不満が寄せられたのでしょうか。実際の不満を見てみましょう。
五本指のソックスの方が踏ん張れるが脱ぐ時に面倒くさい。脱ぎやすくして欲しい。（40代・大阪府）
五本指ソックスを裏返すのが面倒。一気にひっくり返せるグッズが欲しい。（50代・兵庫県）
5本指ソックスをいつも裏返しに脱ぐ夫に、裏返しでくるっとなっちゃってるから、つま先つまんで引っ張って脱いでほしいとお願いしたら、いいよそのままで(丸まったままで)と言われた（50代・東京都）
五本指のソックス、洗濯する時に指と指の間が乾きづらい。梅雨でも乾くようにして欲しい。（40代・大阪府）
どうやら、「脱ぎにくい」「裏返ったものを戻すのが大変」「乾きにくい」と「着用後」のジャーニーに不満が隠れているようです。
「脱ぎやすく裏返ししやすく乾きやすい5本指ソックス」なんていう商品が販売されたら「不満」が「価値」に変えられそうです。
2.サンダルへの不満も増加が目立つ
先の「ソックス」に加え、先週は40代女性を中心に「サンダル」への不満も増加しました。梅雨から初夏にかけては足元の不満が増加する季節と言えそうです。
早速どのような「サンダル不満」が寄せられたのかを見ていきましょう。
まず目立ったのが「不意にサンダルを脱ぐ瞬間の対応」に関する不満です。自分がサンダルを履いているときに、レストランなどで不意に脱ぐこととなった時の気持ち悪さや、サンダルを履いた方が自分の家に来訪するときの気持ち悪さを訴える不満が聞かれました。
サンダルを履いた方がスマートに足を拭くことができる目立たずコンパクトなウェットティッシュのようなものを期待する声も聞かれ、「サンダルを履いた足を綺麗にする」ことが衛生面からもエチケット面からも新たなニーズとして捉えられそうです。
パスタ屋さんに行ったら、靴を脱いで入店するタイプなのにスリッパが無くて不満。夏でサンダルだったので裸足で気持ち悪かった（40代・大阪府）
サンダルを脱いだ後、玄関で足を拭くウェットシートがあればいいのにな。安くて大容量で、玄関に置いても気にならないデザインとコンパクトさであればなお良し。習慣になれば来客にもお願いできるし。（30代・兵庫県）
サンダル履いている人が人の家に上がる時に素足な事がとてもストレス。（40代・長野県）
次に目立ったのが「サンダルを履いた足の日焼け」問題です。気づいたらサンダルの形に日焼けしてしまったという不満が聞かれ、足の甲の日焼け対策へのサポートがまだ不足していることが分かります。
「シースルー素材のサンダルは紫外線対策がひつようなのか」といった疑問も寄せられており、足元の紫外線対策にもまだまだ「不満からのイノベーション」の種が隠れています。ソアー素材がトレンドとなっていることもあり、「シースルーだけど紫外線をカットできるサンダル」は今年のトレンドになり得るかもしれません。
サンダルのデザインによっては足の甲が日焼けする。気がついた頃には、しっかり焼けて履いているかのように。とても乾燥して、シワシワになると恥ずかしいので‥足の甲に貼る水分補給パックなどあったら嬉しい！かかとだけじゃなく、甲もケアすべき！（40代・神奈川県）
シースルー素材のサンダルが流行っているけど、日焼けするのかどうかが気になる。足がべたべたするのでできれば日焼け止めクリームは塗りたくない。（40代・東京都）。
先週は一気に蒸し暑くなったことで「ソックス」「サンダル」など足元の不満が増加しました。今年も猛暑・酷暑となることが見込まれる中、”足元を快適にする”ことへの欲求は広く存在しており、これを価に変えることで新たなビジネスを生み出す余地がまだありそうですね。
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Insight Tech 伊藤
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