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【先週の生活者不満】①父の日の裏にある想い、②投資、投資と言われても(~2023/6/18)

こんにちは。Insight Tech CEO 伊藤です。「声が届く世の中を創る」の実現に向けて不満買取センターを運営しています。

このnoteでの連載として「先週の生活者不満」をお届けしています。

この企画は毎週月曜~木曜日に放送されているJ-WAVE TOKYO MORINING RADIOの毎週木曜日のコーナー「データから導く<Better Life>」と連動しております。毎週ナビゲータの別所哲也さんに先週の生活者不満からみえる「Better Life」をお届け頂いています。是非ラジオもお聴きください。

先週の生活者不満(~2023/6/18)

注目するのは「前の週と比較して増加が目立ったキーワード」。そのキーワードの出現件数を反映したワードクラウド(下図)をみると「先週はこんな不満が目立ったみたい」という理解ができます。

政府は13日、異次元の少子化対策の具体的な中身「こども未来戦略方針」を正式決定し発表しました。これを受け、その内容や実現可能性、そして財源についての不安・モヤモヤが不満買取センターに多く寄せられました。少子化対策の関心の高さ、必要度の高さがうかがえます。

そのような中、今週①「父の日」、②「投資」に注目します。これらも先週増加が目立ったキーワードです。早速どんな不満だったのか見ていきましょう。

①父の日の裏にある想い

今年は6月18日日曜日が「父の日」でした。父に感謝を表す日として、アメリカ合衆国のドッド夫人が「母の日」にならって、父親に感謝するために白いバラを贈ったのが始まりと言われています。

父に感謝を表す日でハッピーなはずの「父の日」。どんな不満が寄せられたのでしょうか。まずは、父親からの不満を見てみましょう。

父親からは「家族は気にしてくれない」「父だって頑張って働いているんだよ」という少し寂しい不満が多く寄せられました。5月に「母の日」が制定されていることもあり「母の日よりも影が薄い」との声も聞かれます。

父の日が母の日より影が薄いのはなぜ?世の父達も毎日懸命に働いてるんだよ。(40代・北海道)

どうせ父の日なんて家族は全く気にもしてないんだよ。母の日は一大イベントなのに。ぴえん。(40代・群馬県)

一方で女性から寄せられた「父の日」不満を見ると男性目線とは違うモヤモヤが見えてきました。「プレゼントをあげても喜んでくれなった」「なにをあげたら喜ぶのか分からず困る」という意見です。

父の日だから、今日は特別に黒ビールにしてあげたんだけど、反応がイマイチだなー。無口な主人に不満です。(50代・神奈川県)

母の日は盛り上がるのに父の日はもう一つだ。父親ってあんまり物欲もないし、何してあげたら喜ぶんだ?(60代・京都府)

父の日って何をあげたら良いか分からない。父の日の花は黄色のバラらしいけどうちの父は花をもらって喜ぶタイプじゃないし、欲しいものは自分の直感で買う人だから誰かに何かを貰っても喜ばないし、最終手段で外食に誘ってもめんどくさいからと渋々出かける感じ。(30代・静岡県)

どうやら、単に「父の日が軽視されている」「家族がお父さんのことを気にしていない」という単純なお話だけではないようです。

「父の日」が「母の日」よりも話題になりにくい一因として「お父さんにどう感謝を伝えると喜ぶのかが分からない」という状況があり、これが「分からないから考えるのが億劫」という不満や抵抗感に繋がっている可能性があります。

その背景にあるのは、家族の中で日ごろから「風通し」が良い会話や雑談がされ、お互いのことを理解し合えているかどうか、なのかもしれません。
「背中で語る」だけでなく、日々「直接 想いを伝え、耳を傾ける」ことがイベントとしての「父の日」をより素敵な一日にしてくれそうです。

不満会員からも同じような声が聞かれました。「イベントだから感謝するのではなく日ごろの感謝が大切」の気持ち。大事にしたいですね。

「父の日」「母の日」はなくて良いと思う。日にち関係なく、日頃から感謝の気持ちを持ち続ける方が良い。(30代・東京都)

父の日とか母の日とかイベントみたいにするんじゃなくて日頃からありがとうと言うとか、お手伝いしてくれたほうがいい。(40代・東京都)

とはいえ、家族に感謝を伝えるのは恥ずかしいですし、離れている家族には伝えにくいシーンもあるのかもしれません。そんな家族向けに、家族に対してお互いに感謝を伝えられるアプリのようなサポートツールがあると、家族間の「風通し」がより良くなり絆を今以上に強くできそうです。

②投資、投資と言われても

先週は「投資」に言及する不満が増加しました。
日経平均が高水準で推移する中で、岸田総理が都内のイベントにて「私が掲げる資産所得倍増プランに基づき、半分以上が預金となっている2,000兆円の家計金融資産を投資に動かします」と発言したことなどに反応し、「投資」への関心が高まったことが背景にあるようです。

具体的には、「投資は必要だと思うが、何をして良いのか分からず不安」との不満が多く聞かれました。40代からは「今の若者は金融教育を受けているが自分の世代は教育を受けていない」とのことで、リスキリングの流れの中で、客観的な投資教育をサポートして欲しいとの意見が聞かれました。

つみたてNISAを始めたいが、古い人間なので投資することが怖い。学校で教えて欲しかった。(40代・埼玉県)

投資セミナーは役に立たないし商品の宣伝でしかない。(30代・東京都)

いまの子どもたちは中学校や高校で金融教育を受けているが、40代の自分が子供のころはそんなものはなかった。投資、投資、と言われても、なにから初めていいのか分からない人が多いのでは?リスクリングをサポートするというのならば金融教育をサポートして欲しい。(40代・東京都)

政府が掲げる「貯蓄から投資へ」の流れを加速させるためには「金融教育」の必要性が言われて久しいですが、まだまだ不足しているようです。
若い層は学校教育の中で学ぶ機会がありますが、忙しい現役層の皆さんが「宣伝・セールス」ではなく「知識・技術」を学べる実践的な金融教育がまだまだ求められているようです。

また、「投資」については「時間投資」が重要との特徴的な声も聞かれました。人とのつながりや学びによって得られる幸福はお金には代えがたいものであり、「お金の育て方」に加え、「時間の使い方」も投資の大切なテーマと言えそうです。

金融教育だけでなく時間教育もして欲しいです。大人になってから痛感するのは時間の大切さです。幼いうちから時間は有限でどこに時間投資するかで人生が変わると知りたかったです。(30代・広島県)

生活者一人ひとりの意志決定において「理由(どうして)」「大義(なんのために)」が求められる時代だからこそ、投資の意味を幅広く捉え、お金の使い方だけでなく時間の使い方を含めた投資スタイルをアシストできるようなサービスが求められていると言えそうです。

一人ひとりの考えに寄り添い「幸福感」を育てるコンシェルジュのようなAIが求められているのかもしれません。


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Insight Tech 伊藤

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