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【座談会】「Cinema Voice」 から映画祭・映画体験のミライを考える

Cinema Voiceって何?

私が代表を務める株式会社 Insight Techと、俳優の別所哲也さんが代表を務める米国アカデミー賞公認・アジア最大級の国際短編映画祭 「ショートショート フィルムフェスティバル & アジア(SSFF & ASIA)」とのコラボレーションにより、映画について寄せられた声をAIで解析し、新しい映画コミュニケーションを創造するプロジェクトです。

詳細は以下のnoteをご覧ください。

Cinema Voiceを振り返る座談会

「ショートショート フィルムフェスティバル & アジア(SSFF & ASIA)」とのコラボレーションで実施された「Cinema Voice」プロジェクトを振り返る座談会を実施しました。大変楽しい時間でした。宜しければ以下のリンク先をご覧ください。

前編:AIで映画祭を解析して浮かび上がったこととは?

最も印象に残ったのは以下の部分です。


別所:ショートフィルムやエンターテインメントの映画という観点からよかったと感じるのは、ご家族で楽しむということも含め、みなさんにとって人間はただ食べて寝て暮らすというだけではなく、そこに生きがいや働きがいや、やりたいことがあって、生活を豊かにする”満足感”のためのハックとエレメンツの中に映画があるということを確信できたことです。
伊藤:「映画とあなたの関係」という項目が非常に印象に残っています。作品そのものについて答える人はほとんどおらず、自分の人生の考え方を変えてくれた、視野を広げてくれた、あるいはあの時が家族のスタートになったなど、ライフイベントや思想に深く関与しているというのは、別所さんのいうように映画というものに対する人々の期待が強く出た結果だと思います。

まさにナラティブ。

物語自体が人の人生や考えに大きく影響を与えている。そのことを生活者自身もポジティブに捉えていることが非常に興味深い結果でした。

後編:これからの映画のレコメンドの形とは?

後半は映画祭に限らず、これからの映画体験の在り様について、もはやブレストレベルの温度感で盛り上がりました。

最も印象に残ったのは以下の部分です。

伊藤:映画祭の価値を高める上で、「自分に合った作品との出会い」がキーになると思います。ジャンルやスペックみたいなところで選ぶ方も多いと思いますが、今の気分に合わせて、落ち込んでいるから笑いたいとか、人生の岐路にいて先人になにか学びたいとか、自分の今の気分にあった作品に出会いたいと願う方もいらっしゃると思います。どういう気持ちでその作品と向き合いたいか汲み取ることができる仕掛けがあると、そこにAIのような技術を活かせるのではないかと思います。
別所:まさにそれをインサイトテックと協業したいわけですよ。データマイニング、データサイエンスしながら、人肌の体温がわかるというか。職人的なハンドメイドの映画祭を、21世紀型に更新していきたいですね。

AIやデータマイニングはあくまで手段。とてもデジタルで無機質なもののようですが、それが紡ぎ出す提案が人々と文化・芸術との出会いをもたらし生活を素敵にしてくれる、なんていう世界を実現したいものです。

そんな思いで共同事業を立ち上げました

これまでは企業や団体が実現したい世界観を企業や団体を主語にして発信することが生活者やユーザーをワクワクさせ新しい価値を生み出してきました。これに加え、今、「生活者・ユーザーの声」をストーリーに織り込み、物語として紡ぎ、生活者やユーザーの目線でメッセージを伝えるコミュニケーションが求められているのではないか。

今回、そんな想いで、株式会社Insight Techと株式会社ビジュアルボイスの2社は共同で「BRANDED CINEMA VOICE 」を立ち上げました。

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Insight Techが持つ独自のデータ×AIを活かし、生活者の「声」から人々が感じるインサイト・期待を炙り出し、ビジュアルボイスが持つノウハウ・ネットワークを活かし、これを映像作品として制作・発信します。

生活者の「声」を起点にしたモノガタリにより見る人の自分ごと化を促す全く新しい挑戦です。是非ご期待ください!








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