抽象は思索の友であり努力の友ではない


 抽象思考はマクロに物事を考える事だ。物事の普遍的な事実を個々から帰納して理論に昇華する。拡散思考と呼ばれるものもこれに当たるのかもしれない。このとき脳はさまざまな事柄を連結させエネルギーを分散している、集中はしていない状態である。マクロに枠外から俯瞰しているような状態だ。一方で具象とは集中を促すもので実行に追い風を吹かせる。目標を具体的に定めたり明確な数字を追いかけるのは有効だと、よく自己啓発本にも書いてある。これは前頭葉で選択に使うエネルギーを消費させず他の選択肢を切り捨て、シャッターを降ろしている状態のため物事に集中できるのだ。人間の選択できる回数は日に限りがあるという。そしておそらく、抽象、具象どちらに偏りやすいかは人によって違う。自己を把握し反対の性質もある程度身につけることで人生が生きやすくなるかもしれない。抽象に偏りやすい人が具象に向かうのはおそらく、インターネットを控えれば実現することのように思える。

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