行きすぎた資本主義とテクノロジー、それに対抗する大衆道徳

 chatgptが出てから2ヶ月程でmicrosoftがbingチャット検索を発表しましたが速すぎませんか?とてつもないスピードです。Twitterではもう既に多くの人が検索画面をツイートしており評判になっています。昨今、テクノロジーが垂直に近い発展を遂げている気がしますが、おそらく来年には更に著しい進化を遂げているはずです。もうすでに多くの人の仕事はAIがかなりの割合代替できるもので人間に残されていることはAIの現実世界における物理的なお手伝い、環境構築なのではないでしょうか。

 今まではITという業界が成立していただけあり、ITというのが学習意欲や努力によってスキル習得に大きく差異が出る技術職でしたが、ノーコードでかなりの仕事ができるようになったら業界そのものが危ういですし、すぐにそのようなAIプラットフォームが汎用的になると思います。

 しかしAIテクノロジーが汎用的になったからってみんな平等になるわけではないと思います。結局資本主義ですので資本を持ってる大企業が勝つと思います。たしかに大衆はAIに、【既得権益であるAを倒すために合理的なソリューションは何か?】を聞き既得権益になろうと奮闘しますが、マリオカートで下位同士が蹴落としあって足を引っ張るのと同じで、多くは下でもがいて台パンするだけです。そして運良く勝ち上がってもagarioのように大企業に吸収されるだけです。もしくは吸収されないように大企業の周りをウヨウヨするだけ。(ゲームの例えばかりですみません)なので結局格差が更に広がるだけだと思います。

 哲学者のニーチェは道徳というのは強者に対抗するため弱者が生み出したものだとします。スポーツ選手もタレントも不倫したらルサンチマン(嫉妬的な憎悪)で叩かれますし、大企業にも資本力だけでなく倫理観、sdgsなど求めますよね。そうしないとやってけないからです。大衆がこれから主とする価値観はなんでしょうか。適当に考えてみます。

①厭世主義
 SNSですぐに見れる強者の人生、絶望的な現実、苛烈な資本主義競争、に疲れた人々の行き着く先。人生に辟易しながらも仕方なく妥協し人生を歩む。笑う顔にも少し悲壮感が漂う。反出生主義に行き着くことも。現在、多くの人がこれ。娯楽の海で現実逃避をしている。

②自然科学的運命論
 科学的根拠のもと人生は運ゲーだと悟り、社会福祉による反新自由主義を唱える。強者を運がよかっただけだと諭す。根本には自身が強者になれなかったことへの厭世主義がある。良くも悪くも悟った厭世主義者

③全てをエンタメと捉える人
 拗らせた厭世主義者、うまくいかない人生に疲れ、その腹いせか、全てをエンタメとして楽しむ。戦争すらもエンタメとして捉える。表向きは悲しんでる様子を見せるが裏ではいいもの見れたと楽しむ。自然科学信奉がある人だと人生は運ゲーだと考えているため他者に責任感を課すこともなく尚更タチが悪い。Twitterに多く冷笑的で、自分から何かチャレンジすることは殆ど無い。人の不幸が好き。

④何も考えない人
 良くも悪くも小さな世界で生きる、地元コミュニティで完結することも。知的好奇心がかなり低いため社会問題や社会構造に疎くそのような大きな問題はどうにもならない問題だとあまり考えない。しかし相対的に不幸な環境だとしても置かれてる状況に気づく能力が低いため主観的な幸福度が高い。楽観的。今はSNS、インターネットのせいで厭世主義者になりやすい。

これからの時代幸せに生きるには④なのかも知れません。インターネットにできるだけ触れず溢れた娯楽とも上手に付き合い小さな世界で生きる。世界なんて見ていたら嫌でも厭世主義者になってしまうのではないでしょうか。

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