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心無い言葉に消耗しない為に     ー課題の分離は命綱ではないかー

 違うタイプの人とはお互いに真に理解しあえないことはわかった。

しかし、心無い言葉が投げかけられると、やはり気持ちがすり減っていく。それは仕方のないことだ。今回はこの対処法について、アドラー心理学によるところの”課題の分離”にフォーカスして考えていきます。


心無い言葉について

 いくら言葉を尽くしても分かり合えないことがあります。
違うタイプの人とは分かり合えない、これはもうわかっていることです。
ましてや上下関係があったりするとなおさら、心無い言葉を浴びせられることも多いと思います。

私はいつも心無い言葉を聞くと、いつも胃が痛みました。
繰り返し浴びせる人とは会うことも苦痛になり、思考が鈍くなるのを感じました。

 大抵の医者は環境を変えなさいという。
環境が変われば気持ちが楽になることが私も知っていました。
それと同時に、日常に戻ると再びぶり返すことも知っていました。

大抵の医者は次に、薬で抑えなさいという。
しかし、それで解決になるのだろうか。
それで救われる方もいらっしゃるだろうが、私はだんだんと強い薬が必要になって薬がないと逆に不安になるタイプであると、これまでの経験がささやいていて、踏み切れませんでした。

 別の、異なったアプローチを私は欲していたが、そんな理想的なものはないと思っていました。

課題の分離という考え方

 アドラー心理学というものがあります。
このアドラー心理学には、課題の分離という考え方があります。

 課題の分離とはつまり、他者の課題と私の課題を分離するという考え方です。
 心無い言葉を浴びせられている場合、心無い言葉を言うことによって自らを貶めているのは発言者であり、そのことを改善するのは発言者の課題である。それは私の課題ではないので、そこに踏み込まないということです。
 自分ができることをがんばる。それだけでいいのです。
もし仮に明確な問題があり、それに起因して心無い言葉を浴びせられている場合は、その問題解決に全力で対応すべきです。
 決して心無い言葉に傷つくことに労力を割く必要はありません。

課題の分離を知って

 課題の分離を知ってからは、他人との受け答えについて、かなり変わりました。
 心無い言葉が混じることがあっても、それはそれとして、必要な情報だけを抜き取ることができるようになりました。
心無い言葉の部分は、これは発言者の課題だ、と思うことで、自分事ではなくなります。
まったく自分には関係のないことなのです。
まったく自分は考えなくてもいいことなのです。
 つまり、この部分は聞かなくてもよく、覚えていなくてもいいです。

必要な情報がない、単なる心無い言葉オンリーな場合にも、あまり心に響かなくなりました。
全てが心無い言葉の場合は、まさしく自分には関係のないことです。

 おおげさではなく、人生が軽やかになりました。

 世界が生まれ変わりました。


 私と同じような苦しみを感じている方は、一度アドラーに触れられてはいかがでしょうか。

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