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苅田(かりた)燃料店フランダースのゴン



どうも。
幼稚園をサボり、ハードな昼ドラを見ては、胸をモヤらせていた
むらさき納言です 🙂


そんなこんなで (どんなこんなよ)

不登園で暇を持て余していた私にある日、事件が起きた。

いや 事故が起きたのだ。


当時わが家のガス、灯油などを配達してくれていたのが、国道を挟んだ向こう側に店を構えていた苅田(かりた)燃料店。

苅田燃料店には、店舗の横に古い倉庫があって、その中に大きな犬が1匹、太い鎖で繋がれていた。

その犬の名前は、ゴン🐕

ゴンは、とても大人しい犬で殆ど動かず、いつも寝ていた。

私は見かけるたびに、ゴンが気になり、いつも触ってみたいと思っていたのだが、あまりに大きな犬なので やはり怖かった 😓


ある時、苅田燃料店のお兄さんが請求書を持って来て、母と玄関先で話しをしていた。

ゴンの名前が話題に上り、私は聞き耳を立てた。

「ゴンは本当に良く働いてくれたんだよ。 うちの父さんがリヤカーを用意して、ガスのボンベを何本も積んで、ゴンが引っ張ってくれて。
もうゴンも、だいぶ歳だからねぇ」

そうだったのか だからいつも寝ている。。

私は遊び友達のふみえちゃんの家にあった
「世界のマンガで見る童話」
だったかどうだか定かでは無いが、
とにかく見せてもらった
「フランダースの犬」
が即座に頭をよぎり、ガスのボンベと童話のミルク缶が同じモノに思え
、リヤカーを引くパトラッシュとゴンも、ネロと苅田燃料店のお兄さんも、まとめてごっちゃになってしまっていた 😆

でもパトラッシュは、フサフサの毛なのに、ゴンの毛はすごく短い...

きっと苅田燃料店のお兄さんが毛をカットしているんだと、勝手に思い込んでいた私 🤔

だいぶ後になって、知恵がまともに
着いて来た頃、テレビアニメの「フランダースの犬」が始まり、そのビジュアルの違いからゴンは、土佐犬だったと知ったのだ…💦


働き者だったゴンは、すっかり年老いてしまい、相変わらず寝てばかりの毎日だった。

ある日、また気になって国道の向こう側の苅田燃料店を見ると、ゴンが 立ち上がり出したのだ。

「あ! ゴンが立った!!😳」

ゴンしか視界に入ってなかった私は、近くに行こうと咄嗟に飛び出してしまった

国道に。。



この続きは 次回になります…





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