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小説/『シヴィル・エンジニアの異世界復興』 2頁め

2.はじまりの街、グシオン

 苦労してたどり着いた、『プラント No.8 グシオン』
 プラント中央上空に、碧く巨大なメテオライト結晶が浮遊し、半球状の障壁が展開される鉄壁の要塞だ。
 中央区画には、居住区、商業区、エネルギー開発区、ギルド区があり、十字の道路で区分されている。
 外縁には、耕作地が円周状に広がり、中央部から放射状の未舗装道路が続く。

「クリン、商業区に行って何か食べようよ」
 少女は、ふわふわ浮いている可愛い物体をクリンと呼び、楽しそうに話している。
 ここにたどり着くまで、どんぐりしか食べていない少女は、食べ物のことで頭の中がいっぱいだ。

「良いけど、さっき『プラント』について説明したように、ギルド登録も忘れずにね」

「分かってるって……」
 クリンの説明内容を要約すると……

 ・異世界に『プラント』は8つある。
 ・『プラント』内には役割ごとに、
  7つの『ギルド』がある。
 ・『ギルド』は世界復興のために作られた。
 ・1つ以上の『ギルド』に所属が必要。
 ・『ギルド』の主な役割は、以下のとおり。

 【討伐ギルド】
  :変異生物『アズラエル』の討伐管理
 【商業ギルド】
  :武器防御、素材の売買管理
 【農業ギルド】
  :食料の製造、売買管理
 【エネルギーギルド】
  :メテオライト結晶(緋晶石)の管理
 【遺跡発掘ギルド】
  :遺跡発掘、出土品の管理
 【インフラ整備ギルド】
  :インフラ施設維持管理
 【物流ギルド】
  :物資人材の輸送管理

「クリン、美味しいものがあると良いね♪」
 少女は、満面の笑みを浮かべながら、駆け出していく。

「待ってよ!!」
 少女の後ろを、クリンもゆらゆらしながら追いかけて行く。

                3頁め

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       2023.3.2(プロット修正版)

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