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ダイアリー1 サッカー指導者

いつぶりに更新するのでしょうか。
今日で日本からスペインバスクに渡って丸7年が経過し、8年目に突入します。
来た当時はこんなに長くいることは全く想像していませんでした。

毎年この日を迎える時期というのはシーズンも終盤に差し掛かっている時期です。
自分は何をしたいのか?来季のチームはどうなるのか?そもそもご飯を食べていけるのか?
そんな不安が付き纏う時期です。

バスク人の友人は僕に言います。
「この時期の人々がいう言葉は半信半疑で聞いておけ」と。
一年間で最も人を信用できない時期なんだと。

ブログを更新していなかった間、人として指導者として多くの経験をしました。クラブの移籍、監督としての解任、チームの昇格など…

サッカーというスポーツが僕自身を豊かにし、1人の人間として何を大事にしたいのかということを改めて考えるきっかけになりました。

何を信用できて何ができないのか
誰を信用できて誰ができないのか
何をしたくて何をしたくないのか
何を譲ることができて何ができないのか
どこに到着したくてどのように到着したいのか
誰と時間をともにしたくて誰としたくないのか

あくまでも僕はこれらをサッカーを通して学んでいるのです。
人生で起こることをサッカーを通してです。

サッカーというのは人生の一部でしかないわけで、サッカーが僕の人生ではない。そう思うようになりました。

サッカーで生活をしたいと思うのも今やっていることにワクワク感や学びを得る喜びを感じるからであって、その原動力がなければおそらく違うことを始めるのではないかと思います。

サッカー指導者をやりたいから
サッカーで生活をしたいから
サッカーしか知らないから

これらが理由になるのであればそれは長く続かない。心の奥底にあるワクワク感が自身を動かすモーターでなければいけない。

サッカーは決して嬉しいことばかりではないわけで、ときには残酷なことも起こる。その一つひとつが僕自身を豊かにしてくれる。

作戦ボードのマグネットを動かすことだけが監督に求められる役割ではなく、ましてやそこに監督としての喜びを感じたことはあまりない。
戦術よりも大事なことがあると思うときがよくあります。

そんなとき、僕の1番のモーターはそこではないんだと改めて実感します。

僕がサッカー指導者をやりたい理由が少しずつ見えてきたスペインバスク生活2192日目。

たまには書いていこうと思います。


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