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価値観の違いが我慢できなくなってしまった/夫婦の悩み#6

このnoteは結婚2年目となる石川ともみ(夫。通称ともみん)と石川ふさこ(妻)が、いただいた夫婦のお悩みをテーマに、自分たちの結婚生活も振り返りながら、時に真剣に、時にゆるく語り合っています。

夫婦の悩み#6
『価値観の違いが我慢できなくなってしまった』

「価値観の共有不足」が悩みです。結婚に対して早くしなければという思い込みもあり、結婚前、相手の顔色を窺ってばかりで自分の考えを伝えることができていませんでした。結婚後、価値観が合わないことは「自分が我慢すればいい」と思っていましたが、次第に我慢できなくなっていました。気が付けばパートナーに対して嫌味みたいなこと言ったり、困らせるようなことをしてしまい、後で罪悪感を感じて後悔する日々でした。こんな状況を回避するためにも自分の考えを少しでも話して、自分のことをイチから知ってもらおうと考えています。パートナーのことも考えつつ信頼関係をより構築できるような話し方なども勉強しつつ夫婦生活を楽しんでいけたらと思います。

ふさこ
今日は男性の方のお悩みです。価値観の共有不足が悩みとありますね!

ともみん
この悩みの文章を読むと、この男性は自分のことをすごく分析していて偉いなぁって思うよ…

ところで、夫婦の問題として、「価値観の不一致」ということを、頻繁に聞くけれど、実際のところ「価値観」って何なんだろう?

ふさこ
いまひとつピンとこないところがあるよね

「価値観」とは
価値観とは、簡単にいえば「何に価値を見出すか」という感じ方を意味する表現。美しい、正しい、心地よい、優先するべき、理想とするべき、というような、価値判断の基準を指す語。『実用日本語表現辞典』

ともみん
価値観って、どんな物事に価値を感じているのか?という自分の中の基準ということだね。

ふさこ
それこそ、人によって千差万別。価値観は違って当たり前と考える方が普通かもしれない。
でも一緒に暮らしていく夫婦であれは「それぞれ違う」では立ち行かないことも出てくるんだね。


「理想の夫婦像」と「本当に幸せな夫婦像」は違うのでは

とみみん
「性格の不一致」や「価値観の不一致」という言葉の背景には、「私はこうしたい」という理想があるんだよね。

でも、理想通りにいくことと、その夫婦にとって本当に幸せな状態になることは違うんじゃないかな

自分の理想通りにならなかったとしても、結果的にふたりが幸せになることが一番大切。理想の夫婦像と本当に幸せな夫婦像にはギャップがあるということを踏まえて、本当に幸せなあり方をふたりで見つけるっていう方向性はどうかな?

ふさこ
いいね!

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「価値観」というとざっくりしているのですが、実際に相手との不一致を感じる瞬間ってとても些細なことだったりします。
わたしも結婚してしばらくして夫との違いで驚いたことがあります。それは「予定のたて方」について。わたしは予定は前もって立てて、立てた予定は必ず守ろうとするタイプ。夫は臨機応変に調整していくタイプでした。
私は「夫婦でカフェに行く」ということすら前もって予定に入れておかないと気がすまない人間だったので、夫が「一緒にカフェに行かない?」と当日誘うことに対して、微妙なストレスを感じていました。
一方で、わたしは計画を必ず実行しなければ気がすまない頑固な一面もあり、体調が悪いけどふたりで出かける予定がある、という時には自分で自分を苦しめていました。そんな時に夫が「今日は出かけるのをやめよう」と言ってくれた時には、「予定を変えてもいいんだ」という安堵を感じたこともありました。

当初は相手との違いにストレスを感じていましたが、相手のやり方を一旦受け入れてみると、自分の知らなかった「良さ」を知ることができました。
もちろん、全ての違いを受け入れることはできないとは思いますが、そうでなければ相手の価値観を一旦受け入れてみることは、ふたりにとって良いあり方を考えるきっかけになると思いました。


価値観にも色々なレベルがある

ともみん
これは相手に合わせてもいい、という価値観もあれば、絶対に譲れない価値観もあるよね

ふさこ
絶対に譲れない価値観か…。何だろうな。でもわたしは一番譲れないものに関しては、結婚前に「この人と本当に合うか」ということを感覚的にすごく判断していたと思う

ともみん
なるほどね。もしも結婚を考えている段階であれば、自分が譲れない価値観が合うかどうかということを確認するのは大切だね

とはいえ、結婚したのであれば、過去は変えられないから今できることをしましょ!

ふさこ
ともみさんは、譲れないことってある?

ともみん
譲れないことというか、こういう人だと合わないなっていうことがあるんだけど…
「これはやってはダメ」「これはやらないとダメ」っていうことを押し付けられたら辛いな。
自分が願う生き方の道を閉ざす相手とは、一緒に生きていくのは難しいし、わざわざ一緒にならなくてもいいと思う

ふさこ
「シャツはネットに入れて」とかは言ってもいいの?

ともみん
そういうのはいいんだよ(笑)。何度でも言ってください


本音は「相手に変わってもらいたい」


ともみん
この男性は、「価値観の共有不足」という自分の問題もあるけれど、本音では「相手に変わってもらいたい」ということがあるのかもしれない

ふさこ
そうかもしれない。きっと今は相手に合わせている状態なんだよね。初めは我慢していたけれど、今はできなくなって、つい相手に嫌味を言ってしまうと…。
本当に願っていることは、自分の価値観を知ってもらって、相手が自分に合わせてくれることなのかも

ともみん
相手に変わってほしいと思っているとして、そういう考え方だと上手くいかないと思う。

どんなに自分の思いを伝えても、相手がどう受け止めて、どういう行動をするかということは相手の選択だから。その境界線を越えてはいけないと思うし、越えても上手くいかないのでは。

この男性の気持ちもよくわかるけど、相手を変えるということは自分ではできない領域だと受け止めた方がいいと思う

ふさこ
「相手に変わってもらわないと」という重荷を降ろした方が、かえって楽になるかもしれないね

ともみん
そうだね。
相手に不満を持つことは悪いことじゃないと思う。でも不満を持つことと、それをどうやって乗り越えるかということは別の問題

ふさこ
乗り越え方を間違えると、互いに苦しいのね


自分が変わると相手も変わる

ともみん
一つの方法は、自分が変わるということじゃないかな。
例えば、相手が挨拶をしてくれないとして。自分がしたらきっと相手もしてくれるはず。
100回挨拶して、相手がしないってことはないでしょう!

ふさこ
わたしは100回する前に心が折れるかもしれない…(笑)

ともみん
まとめると、この人の問題は価値観の共有不足ということ以上に、「相手に変わってもらいたい」と思っていること。相手に変わってもらいたいと思うのであれば、自分自身が変わるのが一番の近道、ということかな

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夫婦は長い年月を共に過ごすパートナー。そのパートナーに対して「変わってほしい」という思いを持ちつつ、我慢して過ごす、ということは辛いことに違いありません。きっと我慢しているということは、相手を大切にしている気持ちの現れ。相手に求めるよりは、自分が我慢すればいいという優しさなのかもしれません。でも、それでは自分の不満が溜まるばかり。夫婦どちらかが我慢している状態は、幸せではありません。

気持ちを整理してみて、「自分自身が変わる」という選択をするのもあり。そして、相手に自分の価値観と共に、自分の感情や想い「こういう状況だと自分は辛い」といったことも正直に話してみるのも良いと思います。「そんな風に思っていたなんて知らなかった」と、相手も新しい気付きがあり、ふたりで良い方法を話し合うきっかけになるのではないでしょうか。

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