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猫の知的障害

そら:2003年8月30日保護~

そらは脳に障害があり、歩行困難やてんかん発作や知的障害など若い頃から
様々な症状を抱えていました。今回はそらの知的障害について記載します。

トイレも爪とぎも覚えられて、普通の生活には何の問題もありません。
私の言葉もよく理解して、愛情深く甘えたな性格の可愛い子です。

ただ、猫社会のルールだけが理解できません。
そらを保護した時うちには既に8匹の猫が居ました。そらが9匹目です。

猫同士のルールがわからないので、先輩にシャーっと言われても
その意味がわからずキョトンとします。怒られていることがわからず、
空気が読めず、甘噛みが出来なくて、遊びでも強く噛んでしまう…
その調子のままどんどん先輩たちの中に踏み込んでいきます。

8匹の先輩猫たちも全員、過酷な環境から保護した子ばかりなので、
優しい性格の子が多く、後輩のことも比較的早くに受け入れられる子
ばかりでしたが、そらの変わった行動にしばらく全員が戸惑っていました。

その後、当時のリーダー猫がそらを受け入れたので、他の子たちも
仲良くなりましたが、そらの振る舞いは何も変わらず、先輩猫たちが
そらが何をしても怒らないという包容力で家族になりました。

先輩猫たちが全員虹の橋を渡り、今はそら1人となりました。
今は私達がそらの遊び相手ですが、今も同じく甘噛みが出来ないので、
本気で噛みながらゴロゴロと喉を鳴らしています。

いつも表情はポワンとして、子猫特有の無垢な顔をしています。
18歳を過ぎても、初めて見た方からは「2~3歳だと思った」と
言われるほど子供の表情を持っています。

先輩猫たちのサポートがあって、そらはそららしく生きて来られました。
外猫のままでは生きるのが難しかったと思いますが、家猫としては
知的障害は何のハンデにもならずに幸せに過ごしています。

知的障害にも色々とあるので、このケースはそら特有のものですが
ハンディキャップのある猫を受け入れてくれる里親さまが増えることを
願って投稿させていただきました。

ハンデは個性、動物界も人間界もそんな社会になって欲しいです。

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