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【読書録】稲垣えみ子さん著書「老後とピアノ」を読んで

こんにちは、ともです。
稲垣えみ子さん著書
「老後とピアノ」を読みました。
子供の頃に習っていたというピアノを、
大人になってから40年ぶりに再開したという稲垣さん。
ピアノと向き合うというのは、自分自身と向き合うことだったんですね。
ピアノって奥が深いです。
私も小学生の頃に、親から無理やりヤマハ音楽教室に通わされ、
エレクトーンを習わされたイヤな記憶があります。
というのも、大人になってからわかったのですが、
私は学習障害があり、楽譜が読めないのです。
ドレミ…と一つ一つ指で辿るのですが、
頭の中でそれが音に変換されないのです。
当時はなぜなのか分からず、
他の子と同じようにできないことに思い悩む辛い日々でした。
結局5年ほど習って辞めることとなりました。
そんなことがあったので、
40年ぶりにやるピアノというのが、
どんなものなのか興味深く読み進めました。
稲垣さんも小学生の頃に親に習わされたということで、
あの時代の親たちというのは高度経済成長を経て、
次第に生活が豊かになっていく中で、
子供に音楽を習わせるというのが、
一つのステータスのようなものだったんですね。
家の中にピアノがあって、それを子供が奏でる、
それが幸せの形だと強く信じていたんでしょう。
うちの親もそうだったのかもしれません。
でも当時は、親の望む幸せを背負わされることが苦痛でした。
なので、やらされ感の無い大人のピアノというのは、
どんなものなんでしょう?
稲垣さんは、とても楽しそうにピアノ生活を送られていて、
もはや人生の一部のようになっているのを見ると、
いまならもしかして、
あんなに嫌がって逃げ回っていたエレクトーンも、
楽しく弾けたりするのかも?なんて思えてきます。
老後に何が自分の身を助けるかわかりませんよね。
それは、思いもよらないものだったりするのかも…。

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