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深夜に読むと危ないマンガに出会ってしまった

名古屋の友だちから届いた青いレタパ。

誕生日でもないし…なんだろう。変なものではないだろうけど(笑)思い当たるものが何もないぞ…

開けてみたら、中身はステキな贈りものでした。

泣きたい夜の甘味処
中山有香里 著
中村りえ レシピ製作

こちら小説ではなくマンガです。

お腹も空くし泣けるし、深夜に読むのはちょっと危険…

でも、おすすめです。笑
少しだけ紹介させてくださいね。

ストーリー

とある町に、ひっそりと佇む一軒の甘味処。
営むのは熊と鮭。(!)

夜にしか営業していないこのお店で提供されるのは温かい飲みものと甘いもの、1日1品のみ。

疲れて泣きたい人たちが、今日も暖簾をくぐります。

すぐに読みました

熊と鮭が営むって、なんてトリッキーな設定なんだ!って油断したのもつかの間。

帯に寄せられた「ちはやふる」で知られる漫画家、末次由紀さんからのメッセージ…

何度読んでも泣けてくる。

シンプルにこれでした。これに尽きます。

登場人物は、仕事を辞めた人、ご主人を看取った人、初めての育児に疲れちゃった人…などなど。

たぶん読む人それぞれに「自分とつい重ねてしまう登場人物」がいます。

そんな人たちがふらふらっと行き着いて(熊と鮭に驚きながらも)出された甘いものに心癒されて

ちょっと元気になって、ちょっと前を向けるようになって家路につく

このマンガの何がステキって、優しい絵の雰囲気ももちろんですが、アフターストーリーも教えてくれるところ。

普通のマンガだと、あんまりないじゃないですか。終わったら終わりというか。(それが普通)

このマンガは、ちょっと前を向けるようになった「そのあと」も教えてくれる。

良かったなぁ とか
本当はそう思ってたんだね とか

そんな気持ちにさせてもらえるというか、安心させてくれる感じです。

どれもこれもぐっと来るお話ばっかりなんですが、どれか一つ選ぶなら

おじいさんと、黒猫の「がっちゃん」のお話。

じわじわ、近くまで来ていた涙がここで噴出しました。猫の話にはやっぱり弱いみたいです…

いっそ甘いものを食べながら読もう

マンガに登場する甘いものたちが、なんとも美味しそう…これは深夜に読んだらいかんやつ…

とくに「これ食べたい!」ってなった甘いものたちを、ちょっとだけ。

  • 干し柿とクリームチーズのパウンドケーキ

  • チョコチップマフィン

  • バナナケーキ

  • 栗きんとんのパイ

などなど。想像するだけでよだれ…

しかもこれぜんぶレシピ付きで。作れます。再現可能です。

はるか昔に、1mmも膨らまないシュークリーム作りを経験してから、お菓子作りはトラウマなんですけど…

このマンガを読むと、ちょっと作れそうというか、むしろ、やっちゃいたいみたい気持ちになりますね。(危険)

泣きたい人にも、お菓子を作りたい人にもおすすめできる、振り幅のすごいマンガでした。

いっぱい泣いて、甘いもの食べて。
デトックス&パワーチャージ!おすすめです。

お菓子と手紙も

本をプレゼントされるって、うれしくないですか。小説でもエッセイでもマンガでも。

実用本とか参考書になると、また意味合いが変わってきちゃう気がしますけど…

時間をかけて読んだうえで、

あの人にも読んで欲しい
この本好きそうだなぁ

とか思ってくれたってことですもんね。その過程を想像するとうれしくて、心がじんわりします。

レタパには他にも、お菓子と手紙が同封されていました。

米粉のくっきーがほろほろで最高に美味でした。
「亀屋芳弘」のお菓子

「大丈夫?」と「がんばれ!」がいっぱい詰まった手紙。ありがとう友だち。

お返しは……またゆっくり考えます。

🌟最後まで読んでくださって、ありがとうございました🌟

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