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【ゴールキーパー育成】元Jユース・現コンサルタントの私から Vol.3

前回の記事

■セービング

では、花形のセービングに入っていきます。ゴールキーパーの最も華やかな側面ですね。

と進む前に、私個人の持論を展開させてください。それは、、、
小学生にはセービング自粛論です。

正確に言うと、小学生向けゴールではセービング自粛論。

私自身、ちゃんとした知識がないまま小学校低学年からゴールキーパーを続けてきました。

JリーグのJrユースへのセレクションは不合格でしたが、それなりのレベルの小学校のゴールキーパーだと思っていました。

一方で、中学生になってから、伸び悩みました。身長は中学生にしては大きい方でしたが、シュートが全然止められませんでした。

強豪チームでしたが、レギュラーにもなれず、一時的にゴールキーパーを辞めた時期もありました。

今思うと、中学生になってからゴールが大人と同じ大きさ(7.32m×2.44m)になり、足を全然運ばずにシュートに対して、その場からジャンプ(横っ飛び)していたため、守備範囲が狭かったと捉えています。

小学生のゴールの大きさは5m×2.15mだそうです。大人よりも両幅1.16m小さいのですが、もっと差がある印象はあります。

正面で処理をする癖をつけるために、小学生のゴールは基本的にサイドステップで足を運び、以前取り上げた、正面の技術で対応するのが望ましいです。

5mなので、2.5mずつです。肩幅は160cmだと50cmくらいでしょうか。つまり2.25mそれぞれ横が開いています。エリア外からのシュートであれば、隅でなければ、サイドステップで処理可能ではないでしょうか。

足を運ぶことにより、セービングが必要なエリアの距離が圧倒的に広がります。

セービングの技術的要素を伸ばす練習が不要という意味ではなく、小学生のゴールであれば、足を運ぶことを意識させることを徹底するのが望ましいと考えています。

あと、砂のグラウンドは痛いので、痛くない環境でセービングの技術を磨けるのが理想的です。

□横っ飛び

正式名称が分からないので、横っ飛びと表現します。一方で、厳密には横っ飛びではなく、気持ち斜め前飛びです。

サイドステップで足を運ぶことの重要性はVol.2に記載しました。

私がサッカーを観る時ですが、得点シーンもゴールキーパーが止められる可能性はあったかという観点です。特に「ポジショニング」「足を運べていたか」です。

※ゴールキーパーに阻止するチャンスがなかったとしたら、どのように味方に指示を出していたら、止められたかという観点でも見ています

足を運べていたかのジャッジは難しいところです。セービングする直前まで横の移動をするのが望ましいですが、遅すぎてもダメですし、早すぎてもダメなので。

タイミングは練習を繰り返して体で覚えるしかないです。

斜め前飛びと表現しましたが、飛ぶ方向の足を軽く前に出し、少し斜め前方に体を押し出すイメージです。一番早くボールに触れる動き方が望ましいので、どういうアプローチが最も早いかは選手によって違うかも知れません。

低いボール、腰くらいのボール、それより上のボールの3種類があるので、それぞれを練習で身に着けていくのが良いのではないでしょうか。

ただ、腰くらいから上のボールへのアプローチの際に、受け身の考え方は必要です。そのまま倒れてしまうと、呼吸がしにくい状態になってしまいます。

その高さのボールはまずはキャッチする練習が良いかも知れません。キャッチした際に、ボールを地面に当てて、クッションにしてから、体を落としていきます。

また、砂場のような下が柔らかい環境も、体への負荷が小さいと言えます。

人工芝ですと、下がコンクリートのため、それなりに体に衝撃があります。

体が発達中の育成期間ですので、怪我や体への負荷を考慮しつつ、サポートしてあげたいものです。

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