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【息子のサッカーを見て、見えてきたこと Vol.2】認知→判断の重要性

こんにちは!

息子のサッカーですが、5歳でサッカーを始め、一緒にボールを蹴ることにより、割と基礎はしっかりとできている印象があります。

基礎と言っているのは、蹴る(インサイドとインステップ)、止める(主にインサイドのトラップ)、運ぶ(ドリブル)です。

この辺は以前の連載で、サッカーをしていなかった親御さんでもお子さんの技術向上を図るアドバイスを記載していますので、ご参照ください!

ただ、この部分はあくまでもサッカーの「認知(状況を理解する)→判断(状況から最善を選択する)→実行(プレーする)」の実行部分を切り取ったに過ぎず、実行の前段階にある「認知→判断」というのが伴わないと、良いプレーができないというのが現在私が考えていることです。

結局、「認知→判断」を伸ばすには実際の試合やそれに近い状況でプレー(練習)することだと思います。

1対1の練習は実行を磨くことには繋がりますが、「認知→判断」の要素は試合の状況に比べると圧倒的に少ないと言えます。

それは、サッカーをやっていれば、1対1の局面よりも圧倒的に1対2や2対1、2対2など自分と相手とそれに加えた味方と相手と複雑に絡み合うからです。

この辺の情報処理量が年齢だけでなく経験や熟成度によって違うので、試合の人数はコントロールすべきと考えています。

つまり低学年では8対8でも多すぎるということです。フットサルをやるくらいのレベル感で十分です。

度々、私のNoteで引用していますが、ビジャレアルで育成のコーチをしている佐伯さんは著書で、ビジャレアルでは判断を伴わない練習はしないと言っています。

判断するには「認知」、何をいつどの様なタイミングで、どの様に見るか、見るだけでなく周りからの音声情報(味方からの指示)など、認知を助ける情報が必要でしょう。

低学年でまずはドリブルというコーチがいらっしゃいますが、ここで既に欧州と差がついていると危惧しています。

ゾーンによって選択肢は異なるべきで、自陣の深いゾーンからドリブルするのは得策と言えません。それよりも周りを見ていることで、遠くの味方にパスを繋ぐ、素早く相手のゴールに近いゾーンまで持っていくというのが、あるべき姿です。

そして相手のゴールに近いゾーンでの選択肢は

・ドリブルによる突破
・味方とのワンツーや3人目の動きなどのコンビネーション
・少し遠い位置(ペナルティエリア外)からのシュート(大人で言うミドルシュート)

これをセンターまたはサイド(小学校低学年だと5レーンは複雑すぎるかもですね、3レーンくらいでしょうか)で行い、シュートやクロスからのシュートでゴールを狙うことになります。

このうちのドリブル突破という選択肢を徹底的に鍛えているのかも知れませんが、手段が目的化していると感じています。

東京オリンピックの3位決定戦で負けた後に、田中碧選手が言っていた以下のコメントが想起されます。

「個人個人でみれば別にやられるシーンというのはない。でも、2対2や3対3になるときに相手はパワーアップする。でも、自分たちは変わらない。コンビネーションという一言で終わるのか、文化なのかそれはわからないが、やっぱりサッカーを知らなすぎるというか。僕らが。彼らはサッカーを知っているけど、僕らは1対1をし続けている。そこが大きな差なのかな」

この差の改善をどれだけグラスルーツに落とし込めるかというのが日本サッカーの課題です。

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