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【息子のサッカーを見て、見えてきたこと Vol.82】女子サッカーへの考察

こんにちは!

昨年末、イギリスを訪れた際に運よく、「アーセナル対チェルシー」のロンドンダービーを見ることができました。

とは言っても、女子の試合ですが。

ただ、ニュースになったので、ご存知の方も多いかも知れませんが、イングランドの女子リーグ史上最多の観客を集めた試合でした。

現地の様子ですが、まさに熱狂そのもの。

アーセナルの得点後はお祭り騒ぎでした。

そもそも、ロンドンダービーですし、ちょうど首位攻防戦でしたので、多くの方が詰めかけていました。

試合前から終了前まで強い雨が降っており、一部の客席は濡れてしまう状態にも拘らずです。

試合の内容もスピード、激しさ、技術、全てにおいて、非常に見ごたえのあるゲームでした。

雰囲気を含めて、お金を払うことに意味があると思える、エンターテインメントの1つでした!

エミレーツスタジアムの収容人員が約60000人とのことですので、満員のスタジアムです。

一方で、コンテキストが分かり易いから集客できているという側面もありそうです。

ダービーかつ1位と2位の直接対決。

その後に見た、トットナム対マンチェスターユナイテッドでは、多く見積っても2~3千人という感じでした。

マンチェスターユナイテッドのサポーターの方が多く、アウェーから来ているんだろうと類推しました。

センセーショナルなニュースになりやすいので、こうしたビッグマッチが取り上げられますが、必ずしもプレミアリーグの様に、毎試合が満員と言うのは、まだ先のことでしょう。

ただし、競技者の観点としては、満員のスタジアムやサラリーと言った面で魅力は高まっていますし、練習の環境も男子のトップチーム同様に整備されてきているチーム(1部所属)が多く、競技・生活の両面から、今後多くの女子トッププレーヤーがイングランドに集まるのではないでしょうか。

この点、日本の女子サッカー選手の競技・生活環境との差が今後、日本の女子トップリーグの価値を上げることの難しさに繋がりそうです。

幸い、日本女子の競技力は高く、昨年のW杯では、予選リーグでスペインに大差で勝利しました。

試合自体はスペインがボールのポゼッションで圧倒していましたが、日本の戦術がしっかりとはまった結果と言えます。

日本の女子はFIFAランクが高く(W杯後の2023年8月で8位)、仮に男子と同じ労働許可証の基準であれば、代表クラスでしたら、30%以上の試合に出ていればパスを得ることができます。

スポーツ選手であれば、キャリアとしてはより良い条件(サラリーだけでなく、競技環境、生活環境)を求めるのは当たり前ですので、イングランドを目指す流れがより強くなっていきそうです。

ただし、もう1点の懸念があります。それは、他国の運動能力の高い女子アスリートの卵たちが、陸上などではなく、フットボールを選択する可能性が高くなっていくという点です。

そうした場合、日本がこれまでの競争力を維持するのがより難しくなることも予想されます。

どうしても、日本の女の子を考えた時に、選択するスポーツとして、サッカーはまだまだ順位が高くありません。

個人的に思うのは、女子ももっとフットサルをやれば良いと思います。

11人以上集めるのは大変ですし、細かい技術を高めることが日本人にはあっているからです。

女子のフットサルのグラスルーツとしての役割を担いたいと思いますし、仲間を探していきたいと感じています。ご協力、よろしくお願いします。

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