【ゴールキーパー育成】元Jユース・現コンサルタントの私から Vol.7
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■コーチング
最近は聞きませんが、昔、ゴールキーパーの声は神の声と言われていました。
一番後ろで見やすいところから指示が出せますので、的確な情報を伝えることが可能です。
余談ですが、私は少年サッカーをベンチから見るのが苦手で、ゴールキーパーの側で見たいと思うタイプです。
フラットなレベルですと、ゴールキーパー目線の方が、コートの状態が把握しやすいです。
コーチングとしては、守備の時と攻撃の時のそれぞれがあります。
□守備の時
ボールを見ていないとシュートを打たれてしまうので、ボールに集中することは重要ですが、一方でボールウォッチャーになりすぎないよう気を付けてください。
特に、クロスの2個、3個前から、ボールと反対のサイドの様子を確認し、マークをしている選手に対して状況を伝えてあげることが必要です。
また、守備の際のもう1つはシュートコースを限定する上での味方の立たせ方です。
サイドの方がシュートコースは限定できます。ニアが強いかファーが強いかは本人次第ですので、マークしている味方の足を使って、コースを消すような教え方を伝えられると良いでしょう。
□攻撃の時
攻撃面ではあまり役に立たないですが、ビルドアップの一員として準備することはもちろん、味方に敵の状況を伝えるような声は出しましょう。
また、攻撃の時にも相手ボールになった際の切り替え面の準備も味方に声掛けすることが必要です。
常に失点を防ぐための準備を自分だけでなく、味方と情報を共有することを行うポジションです。
何が起きるのかを想像しながらサッカーをするというのが求めらるポジションです。自身で試合を経験するのはもちろん、多くの試合を見ることによって、俗にいうサッカーIQが高められます。
創造力は求められないポジションですが、想像力はマストと言えます。
■壁の作り方
壁は人によって作り方が異なりますが、ゴールまでの距離が近ければ、枚数を多くし、遠ければ少なくすることになります。
距離がある場合ですが、早くて強いシュートを防ぐ意味で壁を立たせます。
またサイドも直接のシュートを経過する上で立たせるため、1枚や2枚です。
距離が近くなった場合ですが、シュートを警戒します。ゴールポストからフリーキックのボールを見て、必ず隠れるように壁を立たせます。遠い位置に背の高い選手を立たせた方が防ぎやすいです。
最近ですが、壁の下を通されないため、寝転がらせるなどの工夫をしています。
ただ、ジャンプした方が壁が高くなる(ただし、壁が分裂しないように)ので、やはり壁の後ろに選手を配置したほうがよいと思います。
壁を作る際には必ず審判が笛で止めるのを確認しなければいけません。
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