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「片付けに失敗した」とき、自分に問いかけるべき質問。

取っておいたはずの端布がない。確かにここにしまっておいたはずなのに。

端布でも、ペンでも、書類でも。取っておいたはずの物がなぜかない。
そんなとき、どう思うでしょうか。

・そういえば、この前捨てた気がする
・捨ててないから、どこかにしまってあるはず

それとも、

・捨てたかどうかも、よくわからない

と思うでしょうか。

実は、前者はとても大切な「失敗」。でも「よくわからない」はまだ「失敗」まで至れていない状態と言えます。


▶ 最初から自分にとって大切な物なんて、選べない

「片付け」というと、まずは「物を減らす」とも言えます。捨てるなのか譲るなのか、減らす手段は色々あります。ただ、手段はどうあれ部屋いっぱいに物が溢れているのなら、それをスッキリさせて行くことが最初のステップです。

でも、最初から自分にとって大切な物を選ぶなんてできません。

「これは絶対にいる、使う」と思って取っておいたけど、全然使わないとか。「これはいらないだろう」と思って捨てた物が、後から必要になったりします。

そして、「捨てた後悔」ってものすごく強く印象に残る。
その印象が、物を減らすことを躊躇させてしまいますよね。

ただ、この後悔を「失敗からの学び」へと変えることができます。


▶ 「そう言えば、この前捨てた気がする」ときに問いかける質問

「そう言えば、この前捨てた気がする」

この失敗は、捨ててしまったことへの後悔である以上に自分にとって必要な物を見定めるプロセスになります。
この後悔を、必要な物を見定めるプロセスに変えるにはひとつ質問を自分に問いかけることが大切です。
その質問とは。

「ほかで代用できたり、工夫することはできないかな?」

この質問をしてみてください。
捨ててしまって後悔している物はなんでしょうか?
家電の説明書だったら、型番を検索したら出てくるかもしれない。紙袋だったら他の袋で代用できるかもしれない。あったら便利なアボカドカッター? 包丁で充分カットできるかもしれない。

大抵は工夫次第でどうにかなるものです。だとしたら、それはやっぱりなくてもよかったのです。でももし、どうしても代用や工夫ができない物だったら。
それは、本当に大切な物なのです。そうしたら、もうひとつ質問をしてみます。

「なぜ、捨ててしまったんだろう?」

捨てたことを後悔するのではなくて、捨ててしまった理由を考えてみる。

「もう古かったから」「何年も使ってなかったから」「捨てるときに他のものと紛れて誤って捨ててしまった」

捨ててしまった理由がわかれば、次に活かせます。
古かったり、壊れていたり、安物で必要になったらまた買えばいいやと思っていたのだったら。次はもう少し思い入れのある物を選んで、大切に長く使う。

「何年も使っていなかった」のだとしたら、やっぱり本当に必要かどうか改めて検討しなおしてもいい。または、もう少し使う頻度を上げてみてもいいかもしれません。


▶ 「捨ててないから、どこかにしまってあるはず」ときに問いかける質問

「捨ててないから、どこかにしまってあるはず」

こう思ったとき、それは自分がどんなグルーピングをすればわかりやすいかを見つけるヒントになります。

なので、なくしてしまったときには、こう問いかけてください。

「それは本来、どこにあるべきだった?」

捨てていないという事は、しまった場所が自分の想定と違っているということです。だから、自分が物を探すときの検索パターンを知るのにうってつけのチャンスです。

それを見つけるために、どこを探しましたか?
文房具が入れてある引出しでしょうか。工具入れでしょうか。タンスの引出し? それとも食器棚?

よく「これは絶対になくしちゃダメだから、わかりやすいようにこっちに入れておこう」なんて、いつもと違うところにしまって結局どこにあるかわからなくなってしまうことがあります。

大切な書類とか、やりがちですよね。
「来週持っていかなくちゃいけないから、忘れないように早めにカバンに入れておこう」なんて、カバンに入れたことを忘れちゃう。そして普段書類をしまっている場所を探すけど、全然見当たらない。
「おかしい。書類はいつもここにしまっているし、大切な書類だから捨てるわけもないのに」なんて。

だから、大切な物ほど「いつもと同じ場所」にしまうほうがよかったりするのです。でも、どうしてもそれ以外のところにしまいたいときは、いつもの場所にメモやフセンを残しておく。
「書類はカバンに入れてある」とか。

こうして、自分が物をなくすたびに「どこを探しているか」を意識することで、本来しまうべき場所、一緒にしまっておくべきグルーピングが見えてきます。

いま「探している場所」こそが、そのものが本来しまわれるべき場所なのです。


▶ 「捨てたかどうかも、よくわからない」ときに投げかける質問

「捨てたかどうかも、よくわからない」

それは、その物に対してとても無関心な証拠でもあります。
「よくわからない」という状態では、後悔もしにくい。だから、まだ失敗未満じゃないかなと、ぼくは思います。

そんなときは。

「捨ててたとしたら、なにか困るかな?」

と、問いかけてみてください。
「捨てた」を前提に、なくても困らないか、工夫して代用ができないかどうかを考えます。

「捨てたかどうかよくわからない」ときに「あるかもしれない」と一生懸命探すのは、とても疲れます。見つかればまだ報われるかもしれませんが、見つからないときのシンドさはなかなか。

また「やっぱり捨ててなかった! よかった!」というのは、「物はなんでも取っておくに越したことはない」という溜め込んでおきたくなる成功体験になってしまいます。

そして、結局よく考えることもなく「捨てずに溜める」が癖になり、「捨てたかどうか分からなく」なり、探し続ける。

このループにハマってしまわないためにも、「捨てた」という前提に立つことが大切なのです。


今日は、「片付けに失敗した」が決して悪いことでも、間違ったことでもなくそこからたくさんの学びを得ることができるというお話をしました。

「失敗したな」と思ったらぜひ、参考にしてみてください。

では、また明日。


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