日々を笑って終えられたら、子育ては100点でいいよね?
今夜も隣では娘がすうすう眠っている。
娘が生まれて7年。もはや娘のいない生活など想像もできないほどだ。
寝かしつけの時間は、もうどうしようもないほどに笑い合う時間でもある。絵本を読みながら「パパ、もうお腹痛い」と言うほどに笑い合う。
そしてそのまま、娘はストンと眠りにつく。
1日がどんなに辛くても、笑い合いながら眠りにつけたら、きっといい1日だったなって思える。
まだ娘が生まれる前。
夫婦で不妊治療に向き合いながら、ときおり考えていた。
「子どもがいる暮らしって、どんななんだろう」と。
なんか、手を繋いで歩いたり、抱っこをしていたり、一緒に遊園地に行ったり。楽しいことを想像しても、そんな漠然としたイメージしか湧いてこなかった。
あとは、オムツ替えしたり、夜泣きの面倒を見たり。知識として知っていた大変な一面。
どちらにせよ、寝かしつけの夜に腹がよじれるほどに笑い合うなんて暮らしは、想像もできなかった。
子どもとの暮らしの思い出は、大変なことや、大きなイベントばかりが印象に残りがちだ。
だけど、同じような毎日の中にある小さな景色の変化に気がつくこと。それこそが、本当の子育ての楽しさだろうと思う。
日々を笑って終えられるなら。
あとは、何にもいらない。望まないなって思う。
子どもが辛い顔をしながら、人より秀でた能力を身につけることってそんなに大切かな。
それより、笑って終えられる1日を増やすことのほうが、ぼくは大切な気がする。
これも、子どもが生まれてみるまで思ってもみなかった。
やっぱり、勉強ができることや、他の子より優秀に育ってくれたら誇らしいんだろうなって、何となく思っていた。
だけど、産まれた瞬間。そんなのどうでもよくなったし、日に日に他の子との比較なんかどうだってよくなる。
教育は、子どもを優秀に育て上げるためにするのではなくて。子どもが自分らしく笑顔で生きていけるための場所を選ぶことなんだと思うようになった。
娘が自立し、巣立っていくまでの間に。
どれだけ、笑って終えられる日々を過ごせるかな。
では、また明日。
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