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ぼくたちには子どもの言葉はわからない。

「お腹が痛い」

たった一言だけど、この言葉にはたくさん、たくさんの意味が含まれている。

ある程度の年齢の子どもであれば、肉体的な痛みをうったえる言葉かもしれない。
6歳になるうちの娘の場合は、「空腹」「トイレ」「緊張」「不機嫌」なんて意味があったりする。

小中学生のお子さんが、学校へ行く前に腹痛を訴えるようになったら。もしかしたら学校へ行くことへの不安感の現れかもしれない。

「お腹が痛くなる理由」はいくらでもあって、病気とかが原因でないとしたら。
お腹が痛いという言葉に解決すべき原因は含まれてはいないのだ。


とくに子どもは「嫌だ」を言葉で伝えるのは苦手だよなって思う。もしかしたら、大人だって同じかもしれないけど。

今日も、娘と朝から「温泉に行く」と約束して、それを娘も楽しみにしていた。
でも、お迎えに行くと「温泉行きたくない」と気持ちが変わっていた。

「なんで?」
なんどか聞いてみても、あまり言葉にならない。

言葉にするって、問いかけている方が思うよりもずっとずっと難しいことなのだ。

「もう少し幼稚園で遊んでたい」
「うどん屋さんでうどんが食べたい」
「寒い」

そんな娘の口から重ねられる理由に対して、解決策を提案しても物事は進展しないことも多いのだ。
今回だって、そうだった。

子育てをしていると、そんなことってないですか?
嫌な理由を問いただしても、説き伏せてもちっとも前に進まないこと。

そんなときは、言葉による理由よりも感情を受け取ることで状況が進展することがある。

進展とは、親の思い通りに物事が進むってことではない。温泉に行くか行かないかの決断を、穏やかにできること。
投げやりに「じゃあ行かない!」とか、無理矢理に「いいから、行くよ!」とかでなく。

「とにかく、今日は温泉に行きたくなくなっちゃったんだね。じゃ、また今度にしようか」
「そうする」

と、言うような話し合いができる。

「行きたくないのはわかったんだけど、どうしてもパパは今日温泉に行きたいんだ。がんばって付き合ってくれないかな?」

そんな声がけになるかもしれない。

子どもの言葉を、一つひとつ、突っついても仕方がないとき。そんなときは、感情だけにフォーカスを当てて対話をしてみると、通じなかった言葉がスルリと通じ合うようになるかもしれない。

では、また明日。


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