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子どもの習い事で夫婦の意見が真っ二つ!「子どもに聞いてみる」は正しいの?

家事シェアの講座でいつもこんな問題を出します。

保育園でもらってくる習い事のチラシ。
英語や水泳、ピアノにソロバン。
小さい頃からやっておくと、とても吸収されて良いんだってと習い事を色々やらせてあげたいママ(パパ)。

一方、小さい頃からアレコレやらせなくても、大きくなって本人がやりたいと言うようになってからでもいいんじゃないかと思い、のびのびと親が手をかけてやりたいと思っているパパ(ママ)。

両者の意見が真っ二つに分かれてしまいました。
自分たち夫婦ならどうする?

子育て中の親御さんはぜひ少し考えてみて下さい。自分たちならどうしますか?


子育てでモメる3大事案と言うのがあります。

・教育感の違い問題
・スマホやゲームをどうするか問題
・習い事どうする問題

この3つは、夫婦で対立するとなかなか難しいことになる問題です。

セミナーでは、じゃあ夫婦で意見が割れたときにどうするか、その対話をする上で大切なことをお伝えしていますが、またそれは別の機会に。

この問を投げかけると、多くの親御さんが答える解答があります。それは、

「子どもに聞いてみる」

今日は、この解答について考えてみたいと思います。

▶ 「子どもに聞いてみる」は本当にいいの?

子どもに聞いてみる。これについてもう一度よく考えてみて欲しいのです。

子どもに聞いてみるとはどういうことでしょうか。

「子どもに決定を(多くを)委ねる」のか「子どもの様子を観察する」なのか。
同じ「聞いてみる」でもアプローチはまったく違ってきます。

▶ 夫婦が割れた責任を、子どもに委ねてはいけない

夫婦で意見が違う「から」子どもに聞いてみる。

これは本当によくないと思います。
夫婦の対立を子どもの力を使って解決しようなんて、子どもには重たすぎる。

また、もしも子どもが親の想定にないことを言ってきたらどうしましょうか。
「わたし〇〇ちゃんと同じじゃなきゃやだ」
「〇〇ちゃんが行くならいいよ」
習い事の内容には興味を示さず、お友だちと遊べるならいいよ、と言われて困ったという親御さんもいました。

子どもにしてみれば。
「決定権を委ねるなら、どんな意見であってもちゃんと検討して欲しい」と思うでしょう。

そこまでの覚悟が持てないレベルの決断であれば、子どもに決定を委ねようとしてはいけないと思うのです。

これは子どもが未就学児だからと言うわけではありません。

子どもを対話に交えるなら、親と同じ立場で対等に対話に参加させることが必要だと思うのです。

▶ 「自分で決めたんでしょ?」は簡単に言ってはいけない

「子どもに決めさせる」というのは、親の責任逃れにも繋がりかねません。

「自分でやるって決めたんでしょ?」

自分で決めさせられて、辞めたくなったときにこの最終兵器の言葉を言われたら、もう逃げ道がありません。

子どもに限らず、相手の逃げ道を奪ってはいけない。それは、関係性を崩すことに繋がりかねないから。

あまりにも卑怯なので、「子どもに決めさせる」→「自分で決めたんでしょ?」のコンボは絶対に使わない方がいいです。


▶ 「子どもの様子を観察する」

子どもが親と同じ立場で対話に参加できる年齢でないのなら。
子どもの様子を受け入れながら、親が決定を下すことになります。

「この子にどんな経験をさせてあげたいのか」
「この子にどんな風に成長して欲しいのか」

習い事や受験は、その理想を叶えるための手段。だから子どものことをよく観察しながら、夫婦で対話する。

夫婦だけで対話をしていると、いつの間にか子どものことが置き去りになってしまいがちです。

そうならないために、子どもの話を聞く。
これはものすごく大切なことだと思うのです。


「子どもに聞いてみる」
この言葉の中には、グラデーションがあります。
そして、同じ「話を聞く」なのにまったく違うアプローチになってしまいます。

「子どもに聞いてみる」
夫婦の対立の責任を負わせるような聞いてみるは、よくありません。
夫婦でその子のことを同じように見ている、その証としての「聞いてみる」がいいなと思います。

では、また明日。

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