4歳の娘と話す、失敗は悪いことじゃないについて。
娘とふたりで散歩をしてたとき。
「パパは自分のこと好き?」と聞かれた。
4歳児にあらためて聞かれると、なにやらドキリとする。
「うん、好きだよ」
「ふーん」
「君は?」
「わたしは、嫌い」
想定外の答えに足が止まる。顔を覗き込むと、少し困ったようなしかめ面。
「なんで?」
「だって、お化粧失敗しちゃったし」
今朝、ママのお化粧を使ってほんの少しだけメイクアップしたかったらしいのだけど、パンダみたいになってみんなで大笑いしていたのだ。
しかもママの大切な道具をひとつダメにしてしまったらしく、怒られて凹んだらしい。
「失敗はしてもいいんだよ」
いつも、娘が失敗してしまったときには、失敗を責めるのではなくて挑戦したことに目を向ける。
卵をかき混ぜてこぼしてしまっても。その瞬間はうわーっとなるけど、卵を混ぜてみたかった気持ちや混ぜてみたことは素晴らしい。
よそ見してたり、遊びながら混ぜているからこぼすんだと言うことは具体的にフィードバックするようにしている。
親の失敗も隠さない。
コップを落として割ってしまったり、ぼーっとしていて料理を焦がしてしまったときも「失敗しちゃった」と素直に伝える。
それでも、失敗すると娘はちゃんと凹む。
「失敗したっていいんだよ」と言われたって悔しかったり、悲しかったりするのだ。
「失敗は、悪いことじゃないんだよ。失敗したってことは、チャレンジしたってことなんだから」
「だけど、わたし失敗したくないな」
「なんで、失敗したくないの?」
「だって、上手にやりたいから」
失敗してもいい、とは言ってもやっぱり上手にやりたい。そんなのは大人だって子どもだって全く同じ。だから、伝えるべきは上手にやれるようになるためには失敗って大切なんだよ、ということなのかもしれない。
「次に、どうしたらもっと上手にできるかなって考えたらいいんだよ」
わかったような、わからないような顔をしながら娘はうなずいた。
もしかしたら、少し難しかったのかもしれない。
気を取り直したように娘が走りだす。
小走りで追いかけようとした、その先で娘がパタリと倒れた。履いていた草履が脱げて転んだのだ。
「ナイスファイトー!」
娘がつかまり立ちを始めた頃から続いている、転んだときの掛け声を投げかける。
起こしてあげようと手を伸ばすと、娘がニヤリと笑った。
「どうしたの?」
「あんな、抱っこしてくれたら、わたしもう転ばへんで!」
どうやら、さっきの話はちゃんと娘に届いていたようだ。
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今日も見に来てくれてありがとうございました。
子どものこういう切り返しって可愛いなって思います。もう少し大きくなったら小憎たらしくなるのかな。
ぜひ、明日もまた見に来てください。
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