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叱り方がわからない大人たち、叱られ方がわからない子どもたち

おはようございます。
今朝はこんな記事を見かけて考え込んでしまいまいした。

記事のタイトルだけでも衝撃的ですが、つまりは「ネガティブな自分を受け入れられない子ども」について書かれています。

もう少しだけ、この記事に書かれているその原因をお話すると「良くないところ」を指摘される機会が少ないが故に起こってくる問題であるとあります。

大人たちが子どもの「ネガティブな側面」を隠蔽(いんぺい)し、誤魔化し、加工することによって、自分のネガティブな面と向き合うことが困難な子どもたちを目にするようになりました。

※ 記事より抜粋


▶ 叱り方がわからない大人たち、叱られ方がわからない子どもたち

いまの時代は「叱り方がわからない大人たちと、叱られ方がわからない子どもたち」の時代だなと思います。

子育てにおいて、「叱ること」「叩くこと」などが悪いことだと言われるようになり、これまで怒鳴ったり殴ったりする方法しか叱り方がわからなかった大人が駆逐されて行きました。

それと同時に「褒める子育て」が流行り始め、どんどん子どもを褒めて伸ばす育児法が広まって行きました。

「褒める」と「叱る」はなぜかコンフリクト(対立)すると思うようになり、その結果「叱る」こと自体も駆逐されています。

「褒め方」を学び「叱り方」を忘れた大人たちは、叱り方がわからなくなってしまったのかもしれません。そして、叱られる経験がなくなった子どもたちは、叱られ方がわからなくなってしまったのかもしれません。

では「叱る」っていったい何なんだろう?
子育てをしながら、色んな子どもたちに関わる機会もあるひとりの親としての視点から、「叱る」について読み解いてみたいと思います。


▶ 叱る責任を負いたくない周りの大人たち

電車の中で、大騒ぎしている子どもたちがいます。
自分だったら、どの関係性まで注意できるでしょうか?

① まったく知らない子ども
② 面識はないけど、同じグループの子ども(親子遠足などで一緒になったけど知らない子どもなど)
③ 知り合い(友人)の子ども
④ 自分の子ども

ぼくは、①を叱るのはかなり難しい。よっぽどだったら言うかもしれませんが、きっと見て見ぬふりをしてしまいます。
②③④については、叱ることができます。というか、叱ります。

ただ、②③の場合は、騒いでる子どもの親が注意しない場合か、自分が注意すべき場所にいる場合など、状況は考えると思います。まあ、できれば僕が叱りたくないってのが本音。

④は「僕が叱らなければならない立場」だと思うので、まっさきに叱ります。 

こう考えてみると、親や子どもとの距離が近いほど「叱る責任」は高まるし、離れるほど叱る責任はなくなっていきます。

僕の周りには、②③④について「叱る責任」が自分にあると思う人が多い。そのため、僕も同じように責任の範囲が広がったし、もし自分の子を叱ってくれた人がいたら「ご迷惑おかけしました」「注意してくれてありがとうございます」と親としてお礼を伝えて当然だと考えるようになりました。

でも、多くの場合は叱るのは自分の子どもまでで、友人の子どもだとしても自分に叱る責任はない、と思うのかもしれません。


▶ 叱って嫌われたくない親たち

「叱ることで、子どもに嫌われる」のが怖い、という話も結構聞きます。

でも、叱ることで親を嫌いになるのだとしたら、それはずいぶんと不健康な親子関係じゃないかと感じます。
これは、「大人を叱る」と「子どもを叱る」を同じように捉えているからそう感じてしまうのだと思うのです。

相手が大人で関係性が深くない場合(仕事上の関係など)、叱ったあとの気まずさがいつまでも残ることはあるでしょう。でも、親子だったら叱ったあとお互いにできた傷を修復しあう時間も機会も十分にある。

感情的になって理不尽を押し付け、怒鳴り散らす、子どもを支配しようとする、そうした叱り方でなければ叱ったくらいで子どもが親を嫌いになるなんて、そんな簡単には起こらないはずです。


▶ 叱る自信がない大人たち

「叱る」って、自分に自信がないとできないと思うんです。
なぜなら、叱るって「教える」ことだから。

少なくとも自分の中で「君のやっていることは間違っているんだ」と確信がなければ、とてもじゃないけど子どもを叱るなんてできません。

ところが、「褒め方」ばかりを学んだことで、叱るべきところまで、「褒め」に転換していて、意味がわからないことになっているのを何度も見ました。

それこそ、電車で騒いでいる子を叱るのに「電車で騒いじゃダメだよ。でも元気なのはいいね」と言っている人がいました。
言われた子どもは褒められているので傷つかないかもしれませんが、その後も元気いっぱい騒いでいました。

子どもに嫌われたくない、傷つけちゃうんじゃないか、褒めて叱る方法があるんじゃないか、そんなことを考えているうちに、大人は叱る自信をなくしてしまったのかもしれません。


▶ 子育てに正解も成功もない

褒め方、叱り方。
どう接すれば、子どもにとっての最適解を与えられるのか。
心配になって、自信がなくて、確実な「ノウハウ」を欲してしまう。

だけど、きっと子育てには正解も成功もない。

あるのは、子どもの人生だけであり、それをどうするかは、子ども自身の問題です。ぼくは、親が過剰に子育ての正解を探さなくてもいいんじゃないかなと思うんです。

子育ての専門家の子がみんな成功してて、グレないわけじゃないし。
教師の子がみんな頭が良いわけじゃない。
親は親、子どもは子ども。

子どものためを思って叱るのはもちろんですが、親の責任として叱るべきところではしっかり叱れるようになりたいものです。


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