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言葉を磨かないと思考力が上がらない

このコラムは、メルマガ『0.1%の成長』をnote用にアレンジしたものです。個人のビジネススキルを高める情報を日刊でお送りしています。今まで3,000本以上のコラムを書き、32冊の書籍を出版してきました。そのノウハウをまとめてお届けします。

おはようございます。
アイ・コミュニケーションの平野友朗です。

書籍の校正がやっと終わりました。

チェックしたゲラは、編集者さんに全部戻したので
あとは、相手にすべてを委ねようと思います。

スタートしたときは「楽かも」って思うんですが
最後の追い込みの時は「やっぱりしんどい!」ってなります。

何度やっても出版はこの繰り返し。

1冊目を出したのが2003年。
気付けば、もう20年くらい経たっているのですね。

そして、今回の本が33冊目です。

毎回経験値が上がっているので
気になる箇所が凄く増えています。

「叶」は常用漢字じゃないから、ひらがなにしよう。
「添う」は、「沿う」にするかひらがなだな。

そんなことって昔は考えなかったですからね(笑)

知識が増えるのは良いことです。
出来ることが増えるのは良いことです。

でもその分気になることが増えていくので
だから、トータルの時間は同じくらいかかる……。

ただ、こうしてスキルが上がることで良い本が出来る。
やっぱり、妥協はできませんね。


それでは、メインコンテンツにいってみましょう!


■言葉を磨かないと思考力が上がらない

今回、本を書いていて感じたのが
「国語力」が必要だということ。

例えば、今回の本には
「依頼」「承諾」「確認」「相談」などのフレーズが盛り込まれています。

これらのカテゴリーは普段当たり前に使っています。
だから、深く考えることはないでしょう。

でも、本を書くときは違います。

そもそも「承諾」とはどのような定義なのだろう。
「相談」の正しい定義とはなんだろう。

まずはそからスタートとします。

たとえば、goo辞書を見るとこのように書いています。

◆承諾
相手の意見・希望・要求などを聞いて、受け入れること。
「上司の―を得る」「依頼を―する」

◆相談
問題の解決のために話し合ったり、他人の意見を聞いたりすること。
また、その話し合い。
「―がまとまる」「―に乗る」「友人に―する」「身の上―」


会社には紙の辞書が2冊あるので、それぞれ確認していきます。

承諾というのは、相手の意見など聞かないと出来ない。
当たり前なのですが、この前提を捉えておくべき。

そうしないと、意見を聞いていないのに承諾するという
おかしな例文が収録されたりします。

こうして言葉の定義を一つ一つ確認していくと
自分の理解のズレに気づけます。

言葉の定義がズレていると、人と議論にならない。
言葉の定義がズレていると、人とわかりあえない。

言葉は、人と話すときに使うだけではありません。
思考するときにも使っています。


私たちは「母語」でものを考えます。

私は日本生まれ、日本育ちで、日本語しかわかりません。
英語でものを考えるというのは無理。

自分が知っている言葉で考え、意見を伝えます。
感じていることを伝えたり、要求を伝えたり。

日本語を使って論理的な思考をします。

知っている言葉が少なかったらどうでしょう。
思考が浅くなってしまうように思います。


たとえば、雨という言葉を使って考えてみます。

雨を含む言葉はたくさんありますよね。
梅雨、霧雨、五月雨、氷雨、長雨、豪雨、時雨……

そして降り方も「ザーザー」「しとしと」「ポツポツ」などたくさんあります。

私がレインウエアを開発していたとして
このようなたくさんの言葉を持っていると
それぞれの場面に対応できるか思考が深まります。

これが「雨が降る」という言葉しかもっていなければ
防水すれば良いだろう!と考えてしまうかもしれません。

言葉が少ないために、論理性が弱くなってしまう。
あるいは、思考が深まらない可能性があります。


短絡的なコミュニケーションは楽でいいです。

「いいね」を押しておいたら完結する。
でも、それだけだと何も考えず反応する人になります。

やっぱり「いいね」もいいけど
自分の頭でしっかり考えて言語化する。

その言語化するためにも、たくさんの言葉を持って思考する。
これが大事だなぁ~と思います。

しっかり考えて、アウトプットする。
しっかり考えるためにも、たくさんの言葉を持つ。

ここは普段から心がけていきたいですね。


【編集後記】久々に家にこもる

冒頭に書いたとおり、書籍の校正も完了。

ずっと休日も仕事していましたが、それも土曜日まで。

日曜日からは、いつもの生活に戻りました。

とにかく、本を読みたかった!

読みたい本は、どんどんKindleに入れているのですが
読む時間がまったく取れていません。

2月に入って読んだ本は1~2冊。
そんな生活は、本当に久々です。

朝から読書会に参加して、その後3冊読みました。
これでなんだかスッキリ!!

雪に備え食材も大量に買い込んでいたので
ずっとおでんを煮込みながら映画鑑賞。

見たのは『怒りの葡萄』『神在月のこども』。

名作として『怒りの葡萄』というタイトルを聞くことが多く
ずっと気になっていました。

当時の労働者は本当にきつかったんだなぁ……。
働き手が多いから、給料がドンドン安くなる。

色々と考えさせられる映画でした。

おでんがいい感じになったため、
16時頃から晩酌をしながらさらに映画完了。

19時過ぎに睡魔がやってきたので、そのまま就寝。
起きたら、まだ深夜1時でした(笑)

ということで、変則的な起床になりましたが
今日は、長い一日になりそうです。


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