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失敗と挫折だらけだった学生が、起業してサービスをリリースするまでの裏話

こんにちは、株式会社OnePile代表取締役 兼 名古屋大学4年のともあき(@tmak_iwt)です。

2020年9月21日、名古屋エリア特化長期インターン求人サイト「JobPacker」をようやくリリースしました。


起業したい!と思い始めてから約2年、色んなアイデアを考えてきたんですが、「これは自分がやるしかない」と本気で思えたのはJobPackerでした。

今回は「JobPackerを創ろう」と思ったきっかけからリリースに至るまでの波乱万丈?なストーリーを綴っていこうかなと思います。


ほんっとうにめちゃくちゃ苦労や挫折したこともたくさんあり、学ぶこともたくさんあったので、それをこの記事でお伝えできればと思います。

「挑戦したいけど失敗が怖くて一歩踏み出せない。。」

と思ってる方は、これを読むと
「こんだけ失敗してもなんとかなるやん!笑」

と勇気を持ってもらえると思います(笑)

✔名古屋の学生
✔起業したい学生・社会人
✔0→1のリアルに興味がある方

は特に読んでもらえると嬉しいです!


子会社の代表取締役になる

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まずそもそも僕が何をしていたかを簡単に説明すると、
大学3年になると同時にもともと長期インターンをしていた会社の子会社代表というポジションに1年間の任期で挑戦させていただいてました。

(もともと大手に就職したくて大学2年の夏まではサークルとバイトしかしてなかった自分でしたが、長期インターンをきっかけに180度志向が変わったというお話はこちら↓)


とはいえ就活も間近に控えていて、視野を広げるためにも就活と並行して色んなサービスを考えて形にしていく、という生活を送っていました。



就活での挫折

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で、いざ就活を始めてサマーインターンの選考も受けるんですが、これがかなり有利に進みました(笑)

子会社代表っていうワードとビジコンの全国大会で受賞したっていう経験が面接の時に非常にウケがよく、倍率140倍以上のインターンに受かることができたんです。

本当はかなり大人の力も借りてるのでずるいよなぁと思いつつも受かったものは嬉しいので、夏休み60日中40日は東京にいるくらいサマーインターンには参加しました。


倍率が高いインターンというのもあってお題はめちゃくちゃハード(3日間で会社役員が納得するような事業アイデアを作るとか)で、
何よりもそこに集まってる学生のレベルの高さが尋常じゃない。

ほとんどが東大・慶應大で、学生起業家も全然珍しくなかったです。
京大以外の地方勢はほとんどいなかった印象で、名大・阪大・九大・東北大はいたらレアぐらいでした。


というのも、そのインターンに参加してる学生のほとんどは長期インターン経験者だったんですね。

1年のときから◯クルートで新規事業に携わってましたとか、
コンサル会社で事業づくりのためのリサーチやってましたとか。


そんなのはまだいい方で、
「長期インターンで得た経験活かしてYouTubeで登録者◯万人になりました」

のような、自分で事業を起こして、実際に稼げる状態まできてる学生もいました。


当時僕は子会社代表だったものの売上は全然上げられていなかったので、死ぬほど悔しかったのを覚えてます。

名古屋では起業して調子乗ってたところに自分よりすごい学生が東京にはごろごろいることを知って、自分はなんて井の中の蛙だったんだろう。。と恥ずかしくもなりました。

その上インターンでも実力不足を痛感し、精神的にかなりきつい2ヶ月間でしたね。。


そんなインターンの日々が終わり、今後どうして行くか考えていました。

そのとき創っていたサービスも鳴かず飛ばずでまさにどうすればいいかわからない状況。


でも1番問題だったのは、サービスがうまく行かないときに頑張る理由をみつけられなかったことなんですよね。

「なんでこのサービスやってるんだっけ?」
「もっと他にもいいアイデアあるんじゃない?」

とばかり思ってしまって、サービスは二転三転するも全部結果は同じ。


うまく行かない理由を探して途中でやめてしまい、どれもやりきったとは言えない代物でした

そんな自分に嫌悪感も生まれて、負のスパイラルに陥ります。


東京と名古屋の格差に気付く

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そこで一度考え直すことにしました。

「自分が学生である強みを活かせる分野は?」
「自分が腹の底から解決したいと思う課題って?」

特に後者の質問に対しては、就活のときに感じた違和感を言語化していった先にみつかりました

「東京の学生ってみんな長期インターンやってるけど、名古屋って長期インターンの機会自体そもそもなくない?それって機会格差じゃない?」と。

就活を通した自己分析でも分かっていたのですが、僕は
自分個人では解決できないけど理不尽なこと・既得権益・社会構造
が原動力になるんですよね。
(おそらく幼少期〜高校生までの体験が関係してるんですが長くなっちゃうので割愛します笑)


僕が長期インターンをやれたのはたまたま友達から長期インターンを紹介してもらえたからで、周りの友達は「長期インターン興味はあるけど調べても全然見つからない。。」とよく言っていました。

そのことに気づいてから
名古屋でも長期インターンができる機会を増やすサービスを創ろう
と決心します。



子会社代表の任期終了

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それとほぼ同時期に1年間という子会社代表の任期を終えました。

大学4年にもなり就職という選択肢もあったのですが、
大学院に進学してもう少し自分で挑戦を続けたい
と思うようになりました。

お世話になった親会社(元長期インターン先)の方々には申し訳ないと思いつつも、自分で会社を立てて挑戦したいという旨を伝えました。(こんなワガママを許してくれた親会社の方々には本当に感謝しています。)


このとき色んな方からアドバイスも頂き、人の温かみや応援してもらえることのありがたさを実感しました。

このときの経験もあって、
何よりも人との関係性が一番大事。筋を通さなければ事業をやる資格はない。必ずそれは態度や行動や結果に表れる。

という価値観が根付きました。



仲間が増える

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1から自分でやっていく、ということですぐには会社設立はせずにサービスの形をつくるところから始めることにしました。

やらなきゃいけないことは、

・法人開拓
・学生集客
・システム開発

の3つです。


最初は1人でやるしかないと思ってたのですが、色んな人が力を貸してくれました。

「サービスもできてないし、払うお金がないから今すぐは難しい」
と伝えたときに、

就活で出会ったさくらやその友達のしおり、同じ学部で興味を持ってくれたたいかんが
名古屋に長期インターンがないという課題は本当に共感するし、最初は無給でもいいからやりたい
と言ってくれたときは本当に嬉しかったです。


そんなこんなで5人でスタート。(2020年4月中旬くらい)

みんな長期インターン経験者だったので、法人営業をいきなり任せても問題なく案件獲得してきたり、マーケティングの知識がなくても自分でインプットして数字を上げてくれる辺り頼もしすぎる仲間でした。

緊急事態宣言の最中だったのでコミュニケーションにもかなり不安はありましたが、オンラインで全然問題なかったのが今思い返すとすごいなぁと思ってます。(始めて対面したのがチーム結成して3ヶ月後とかでした笑)

サービス名・ロゴを決めるために丸一日みんなで議論したり、かなりハードな状態にも関わらずコミットしてくれました。


そして2020年6月2日に株式会社OnePileを設立します。




締め切りギリギリのα版リリース

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サービス名も無事に決まり、学生の事前登録と企業の求人も少しずつ集まってきて、
「まずは完璧じゃなくてもリリースしてどれくらい応募がくるか見よう」という話になりました。


そこで
「6月16日にリリースするので、その日から求人載せます」
という契約書を企業さんに書いてもらったのですが、

まさかの開発メンバーにそれが伝わりきっておらず、開発が間に合わないかもしれない。。という事態が発生。

自分のマネジメント能力のなさが露呈しました。


開発メンバーに頭を下げて、自分も情報学部なのでできる範囲で協力して、徹夜でなんとか間に合わせました。

結局できあがったのは6月16日の午前7時ごろ。

力を貸してくれているメンバーの首を自分のミスで締めるなんてことは二度とあってはいけない、と心に刻まれた出来事でした。



全然応募されない…リリース目標の設定

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てんやわんやでα版をリリースしたものの、自分たちが想像していた以上に学生からの応募が集まりませんでした。

(ちなみにこの辺りで情報学部の後輩でもある、ひでも加入します。)

「求人の魅力が低いのか?」
「学生が今忙しいのか?」

ヒアリングもしながら色々議論した結果、

・サイトに載ってる企業の情報が少ないので学生が応募するのに不安に感じている。
・企業数がまだまだ少ない(当時6件)ので、待てばもっといい案件が増えるんじゃないかと感じている。


この2つの理由が正しそうということになり、

・UI/UXの部分を開発メンバーで改善
・掲載案件数業界2位を達成する(21件)

この2つをリリースの目標としました。

業界1位までいくとリリースが遅れてしまうので、業界2位というワードがあれば学生の安心感や期待感が増すんじゃないかという仮説に基づいた目標です。


本当はそれを7月中には達成するという目標だったのですが、法人営業が思ったよりうまく行かず、目標を達成できない自分の弱さに苛立ちを感じる日々を過ごしていました。

リリースも遅れてしまい売上も立たず、内心かなり焦っていたし不安だったのもあります。


100社以上企業訪問の夏

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ただ泣き言を言っても始まらないので、ひたすら法人営業に注力することにしました。

信念はただひとつ、
ゴリラになって量をこなすこと

メールを2000件以上送信、100社以上の企業を訪問しました。

真夏ですが交通費節約したかったので、オンラインじゃないときは自転車で炎天下の中、名古屋を走り回るのは本当にきつかった。。


ひょんなことから出会った、30年近く営業一本で生きてこられた営業マンの方に師匠になってもらったりして、営業担当のたいかんと僕は徐々に成約率をあげていき、8月末頃には目標の21件掲載を達成できました


このとき感じたのは、絶対に自分1人じゃ達成できなかったということ

知識も経験もなかったけど、その道のプロの人に完全な好意で教えていただいたり、何よりも協力してくれる仲間がいてやっと達成できたということに心の底から感謝しました。

営業の師匠と出会ったのも本当に不思議なご縁だったりしたので、人生ってどこで何がつながるか分からないしほんとに面白いなぁと思います。


目標案件数達成、リリースへ

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案件目標数を達成した後は開発メンバーにも頑張ってもらい、想定の約2ヶ月遅れとなる9月21日にリリースすることになりました。

また嬉しいことにリリース日の数日前に初めての長期インターン生採用のご連絡をお客さんとなる企業からもいただくことができました


それまでは契約してくれたお客さんに全く価値を提供できていなかったのでとにかく申し訳無さと、
「もしかしたらこのままずっとマッチングしないんじゃないか。。」
という不安しかなかったです。

だから連絡をもらったときは大学合格したときよりも嬉しかったのを覚えてます(笑)


そしてリリース日の当日、投稿内容考えながらとにかく不安で、
「ここまで頑張ったのに全く反応もらえなかったらどうしよう。。」
など嫌な想像ばっかりしてしまっていました。

が、それ以上に不思議な感覚で、長期インターンに行き始めた2年の夏頃からお世話になった人たちの顔や言葉が走馬灯のように駆け巡っていました。


長期インターンに興味をもつきっかけにもなり、長期インターンを紹介してくれたかつおみ

長期インターン先で新規事業をつくる楽しさを教えてくださった先輩方、役員の方々。

就活時代から同期として悩みに乗ってくれたり、コーチングや名刺のデザインまでしてくれたりょっち

起業してからもずっと何歩も先の視点から経営や組織・事業のことでアドバイスをくれた高橋さん

事業内容に迷走していたときに方向を正してくれた長江さん

同期の起業家としてお互い切磋琢磨しあってきたりだいかいち

まだサービスすら立ち上がっていないのに長期インターンを面白いと言って募集してくれたクライアントの企業さん

就活で出会ったご縁から今もずっと相談に乗ってくださっているベテランビジネスマンの方々

そして何よりも創業からずっと力を貸してくれてるさくら、らいき、たいかん、しおりひで

これ以上書いちゃうとまじで止まらないのでこれぐらいにしますが、感謝してもしきれないなと思ってます。


そして無事にリリースすることができました!!


リリースの後

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リリースした後、想像以上にたくさんの方々に反応・拡散をいただきました。

(この人柄を褒めてくれたのは本当に嬉しかった。。!)


このリリースのおかげか、今まで「名古屋 長期インターン」で検索しても2番目に出てくるのが最高だったんですが、

なんと1番目に表示され、SEO1位を達成しました!!


そしてさらに嬉しいことも起こります。

メンバーのほとんどは4年生で、もちろん他の会社から内定も貰っていて、うちでは卒業までに成長するためということで力を貸してくれていました。


そんな中、内定先を辞退して卒業後もうちでやると言ってくれるメンバーが

「売上も全然安定してるとは言えないけど不安はないの?」と聞いたときに、
「自分が頑張れば稼げるじゃん」って言ってくれたときは頼もしすぎた。


かなりリスクのある決断をしてくれたことで、僕自身も
「大げさではなく仲間の人生を背負ってる、自分が売上を上げなければ仲間の人生を台無しにしてしまう」

という覚悟ができて、入社したいという意見を聞いてからさらに1段階腹が決まったと思ってます。


特に、そのメンバーの家族が笑顔で写ってる写真をみて、
「この人たちの笑顔を続かせるも曇らせるも自分次第だ」
と考えたのも覚えてます。


勇気ある決断を正解にするために、これまで以上に全力で取り組む必要があるなと感じました。

結局事業が成長してたらその環境にいる人はみんな成長できるし、働いてても楽しい

メンバー全員が
OnePileで働けてよかった、成長もできるし楽しい!
と思ってもらえるような環境を創るために、とにかく事業を成長させるのが代表の役目かな、と思ってます。

iOS の画像

(2回しかない全員集合したときの写真です)
※写真取る瞬間だけマスク外しました


最後に

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ここまで読んでいただきありがとうございました。

まるで何かをやりきったかのような形で書いてしまいましたが、あくまでリリースはスタート地点に立っただけということを認識しないとな、とも思っています。

そして、あくまで僕たちはJobPackerを名古屋のみなさんと一緒に作り上げていきたいと思っています

なのでご意見やご要望など、いつでも大募集しています!
お気軽に質問箱やDMにメッセージをいただけると嬉しいです!


これからも過去の原体験でもあり、会社のMissionでもある
「都市間格差を改善する」
ために

まずは「JobPacker」で名古屋の学生に長期インターンができる機会をもっと届けたい!


これからも応援していただけると嬉しいです!!


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