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最高のワイルドトレッキング体験 in ラオス

ラオスでは南から北まで色々なところを旅行をしたが、ルアンナムターというラオス北部の中国との国境近くの地域で体験したワイルドトレッキングは、ラオスの自然やラオス人のサバイバル技術を楽しむことができた格別な体験となった。

ルアンナムターは、少数民族が暮らす村がたくさんあることで有名だが、自然保護区がありラオスの自然を満喫できることでも有名な地域である。

わたしがルアンナムターを訪れたときは、山の中でキャンプをする1泊2日のトレッキングに参加したのだが、最高ワイルドトレッキング体験だった。

朝トレッキングの事務所に集合して、車で自然保護区の山道入り口へ向けて出発。途中、1泊2日用の食材を市場で調達して向かった。

トレッキングのアテンドは、20歳前半と比較的若い、少数民族カム族のムンくん。それほど険しくない、トレッキングには気持ちが良い山道を歩いて行った。

だいたい昼食の時間くらいになると、ムンくんは、周辺の木々を集めて火をおこし、市場で買ってきた魚を焼いてくれた。塩味だけだが、大自然の中で食べる焼き魚は格別においしかった。

山に落ちている木々を集める
竹に挟んで工夫して魚を焼いている
焼き魚は最高においしい

葉っぱのテントで宿泊する予定にしていたため、日が落ちる数時間前には、寝床のエリアに到着して準備を始めてくれた。バナナの葉っぱのテントと敷布団。バナナの葉っぱの敷布団は、ふかふかしているわけではないが、少しひんやりしていて、トレッキングで少し蒸された身体には、気持ちが良かった。

自然のテントを作る前はこんな感じ
木を組んで、バナナの葉っぱをテントにする

夕食の準備。まな板は、バナナの葉っぱや竹を使い、器用に野菜やお肉を切っている。1時間くらいで調理してくれ、気づけば辺りは真っ暗に。
当然辺りに電気はないので、ロウソクの薄明るい光の中での夕食。ニンニクとトマトと玉ねぎと豚肉のシンプルな煮込み料理だが、本当においしく、あの時の味を今でも忘れられない。
トレッキングに行った9月末は、ラオス北部でもまだまだ暑いのだが、バナナの葉っぱがほどよくひんやりした感覚で、すっと、寝付くことができた。

まな板はバナナの葉っぱ
お皿は竹を割って作り、バナナの葉っぱの上に市場で買ったもち米を置いて食べる

二日目は、少数民族の村を通りながらの下山で、アテンドのムンくんの民族であるカム族の村を訪れた。山道のなかで突然現れるカム族の村や大自然の雰囲気はラオスのルアンナムターでしか味わえない格別な体験であった。

山の中に現れるカム族の村
大自然・森林

トレッキングや登山というと、自然を味わうことはもちろん、スマホや携帯電話を使うことができないデジタルデトックスもその魅力の一つである。
この時の体験は、それだけでなく、文明の利器をほとんど使うこともない大自然を活用したトレッキング キャンプで、ほかでは味わうことができない最高のワイルドトレッキング体験であった。

ムンくんが一人で食事やテントを作ってくれていたので、自分たちはあくまでお客さんではあるのだけれど、自分自身でも、文明の利器をほとんど使わず、これくらいのことを出来るようになりたいとも思うが、ムンくん曰く、ラオス人の多くはできるらしい。

以前、「サバイバル家族」という全ての電子機器が使えなくなったときの日本の混乱を描いた映画がを見たことがあるけれど、ラオスで同じようなことが起きたとき、きっと多くのラオス人は平気なのだろう。

そんなことを考えさせられたワイルドトレッキング体験であった。


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