30代未経験からWebエンジニアに転職するためにした全てのこと
こんにちは、トモアキです。
30代未経験から半年間の独学を経て、自社開発企業にWeb系のサーバサイドエンジニアとして転職しました。
この記事では、私が学習を始めてから転職に至るまでにやったこと、感じたことを紹介します。
同じように、30代以降で未経験からのWebエンジニア転職を考えている方の力になれれば嬉しいです。
転職の目的を明確化しよう
早速ですが、皆さんが未経験から今までのキャリアをリセットしてまでエンジニアに転職を考えている理由は何ですか?
ここがしっかり把握できていないと、無駄な学習に時間的、金銭的コストを払った挙句、遠回りになってしまいかねません。
エンジニアになって何がしたいのか、どんな分野で活躍したいのか、はたまた自由度の高い働き方を手に入れたいのか、等、明確にしておきましょう。
自由に楽して稼ぎたい、等の多少ゲスめなモチベーションでも構いません。
むしろ、その方がモチベーションにつながりやすかったりもしますよね。
目的を明確にしたら、その目的に最短ルートでたどり着くには、どのような学習が効率的なのか、作戦を立ててください。
Webサイトのフロントの見た目をいじるより、裏側で動くシステムを構築して思った通りに動かす、といったことに興味がありました。
そのため、フロントよりサーバサイドの方が自分に合っているのでは、という仮説のもと作戦を立てていました。
あとは、Web系を選んだ理由としては、ぶっちゃけリモートワークOKだったり業務環境が良い傾向が合ったのが理由です。
最初はそんなものでいいので、自分なりの目的を明確にしておいてください。
プログラミング学習開始
私は、2019年8月から独学での学習をスタートしました。その時のスキル感ですが、HTMLを少し学校の授業で触ったことがある程度でした。
ほぼド素人の状態から始めています。
学習時間は以下のような感じで、トータルで約300時間(足掛け6ヶ月、実質4ヶ月)です。
会社員として働きながらの独学だったので、かなりキツかったです。
学習時間
○ 2019年
8月 50時間
9月 10時間
10月 50時間
11月 0時間
12月 0時間
○ 2020年
1月 150時間
2月 40時間(2月後半から転職活動開始)
3月 内定
2019年11月、12月は正直言って挫折しかかってました笑
キツかったら一旦離れつつ様子を見るようにするといいです。
無料の学習サービスを使う
まず手をつけたのは、ドットインストールですね。定石どおり、HTML、CSSから始めました。
全くの初心者からのスタートの場合は、このように学習サービスを活用することをおすすめします。
いきなりプログラミングスクールに申し込んでもいいですが、やってみて好きじゃなかったと気づいた時のダメージが大きいですからね笑
ドットインストールの他には、定番ですがProgateもいいです。
最初は、とりあえず自分のプログラミングへの適性を知るためにも、無料で小さく始めてみることをおすすめします。
目指すべきスキルセットとしては、以下ですね。
PHP or Rubyの部分は、ぶっちゃけ好みです。
最低限必要なスキル
・HTML/CSSの基礎
・JavaScript(jQuery)の基礎
・PHP or Rubyの基礎
・Gitの基礎
さらに、自分が目指すのがフロントエンド寄りかサーバサイド寄りかで以下を学習すると良いです。
フロントエンド寄りの場合
・ BootStrapの基礎
・JSのフレームワーク(Node.js、React、Vue.js等)
サーバサイド寄りの場合
・PHP or Rubyのフレームワーク(Laravel、Ruby on Rails等)
・Linuxコマンドの基礎
・Dockerの基礎
学習効率を上げたいなら、プログラミングスクールもあり
独学のみだと、どうしても学習に時間がかかりがちになります。
特に、最初のころは新しいことを学習するたび、ほぼ確実につまずき、悩みます。
一つのバグで数時間悩むこともザラです。
正直、学習初期につまづくようなことって、少し調べてわからなかったら聞いちゃった方が早いんですよね。
プログラミングスクールを使えば、わからないことを聞くことができるので学習効率がUPします。
ただし、ろくに調べもせずに何でも聞くのはやめましょう。
エンジニアとして業務していると、日常的にわからないことに遭遇します。その度に自分で調べて解決していくわけです。
エンジニアとしての重要なスキルの一つが、自分で調べる力『ググる力』です。
少なくとも、最低限自分のできる範囲でまず調べる癖をつけるようにしましょう。
プログラミングスクールは、言うまでもないですが、自分の状況に合ったものを選ぶようにしましょう。
私はPHP学習の効率UPのため、テックアカデミーのPHP+Laravelコースを受講しました。
オンライン完結のため、地方在住の方、スクールに通う時間がもったいない方、自分一人でもモチベーションを維持してゴリゴリ進められる方にはおすすめです。
短期集中でスキルを習得したい!という方には、TECH CAMP(旧Tech::Expert)もありです。
ご存知の方も多いと思いますが、マコなり社長の会社の商品ですね。
10週間でプロのエンジニアのスキルを身に付けると謳っていますので、コスパはいいと思います。(ただし、個人的には選ばないかな...という感じです)
基礎学習は大事ですが、注意すべきは、基礎学習に時間をかけすぎないということです。
自分の技術レベルはまだ低いから、と考えていつまでも素振りをしていても成長しません。
基礎がある程度できたら、すぐに成果物の制作に移行しましょう。
学習量の目安としては、Progateやドットインストールであれば各学習コースを2〜3週もすれば十分です。
ポートフォリオを作ろう
ある程度基礎学習が終わったら、実績アピールのためにポートフォリオを作りましょう。
ただし、転職が目標であれば、それほどクオリティにこだわる必要はありません。
正直、企業は未経験の転職者のつくる成果物にクオリティなど求めていません。
現場のエンジニアの方々から見れば、数ヶ月独学した程度の未経験者の技術レベルなど、どんぐりの背比べくらいにしか思われません。
技術レベルは、入社してからキャッチアップしてもらえればいいくらいに考えているのです。
企業側の求めているものを理解してそれを満たすことのできるレベルを目指してください。
具体的には、企業側は以下のような視点で候補者を見ています。
・自らどんどん学習していく「自走力」があるか。
・成果物を最後まで自分の力で完成させる「やり遂げる力」はあるか。
・自分で課題を設定して解決できる「課題解決能力」はあるか。
逆に言えば、最低限これらの条件を満たすレベルの成果物を目指すべきです。
私は、最小限の労力でこの条件を満たすため、以下の成果物を作りました。
・既存Webサイトの模写×5
・簡易なtwitter風サービス(プログラミングスクール課題をベースにカスタマイズ)
今見返すとクオリティはかなり低いので恥ずかしい限りです笑
具体的なクオリティレベルを知りたい方は、他の方の記事を参考にするようにしてください。(スミマセン)
ただ、自分で目標を設定してそれをクリアすることができる人材だとアピールするのには十分なものに仕上がっていたと思います。
まず大前提として、転職時にこういったポートフォリオを用意する人の方が稀なので、クオリティはともあれ、用意するだけで上位20%くらいには食い込めます。
あとは、転職市場において技術レベルより重要なのは、自分を売り込むスキルですね。
ショボいポートフォリオでも、プレゼンの仕方次第では自分をアピールすることは十分可能です。
この辺りの技術は、転職活動の項で書いていきますね。
転職用書類(職務経歴書・履歴書)を作成しよう
転職用の書類を作っていきましょう。
転職経験のない方にはあまり馴染みがないかもしれませんが、職務経歴書と履歴書の作成が必要です。
職務経歴書には、ざっくりこれまでの経歴と、自分のアピールポイントを記載します。
履歴書はアルバイトの面接等と同じフォーマットのお馴染みのアレですね。
履歴書の書き方にはコツは存在しないと思うので、ここでは説明を割愛します。フォーマットに従ってサクッと書いちゃってください。
職務経歴書の作成
まず、職務経歴書の記入にあたっては、自分のこれまで培ってきたスキルと経験値を一旦棚卸してみることが重要です。
未経験業界への転職とはいえ、これまで培ってきたものが多少はあるはずです。
例えば以下のような感じですかね。
・チームメンバーを率いて、プロジェクトを回したことがある
→マネジメント能力、コミュニケーション能力をアピール
・エクセルVBAを使って業務効率化を達成した経験がある。
→プログラミングスキル、課題を発見、解決する力をアピール
このように、自身がすでに持っているスキルを埋もれさせないようにしてください。
よく、「未経験の業種だからキャリアを1から積み上げ直しだ〜」という声を聞きますが、私はそうは思いません。
これまで社会人として5年、10年と仕事をしていく中で培ってきたビジネススキルは、必ずどの業界の仕事をするときも役立ってきます。
是非、卑屈にならずに、これまでの自分のスキル、経験を棚卸してください。
大した経歴がないと感じる方も、多少盛っても良いので書いちゃってください!
転職エージェント・転職サイトに登録
書類ができたら、転職エージェントや転職サイトに登録しましょう。
転職エージェントなら、大手から選んでおけば問題ないと思います。私は、リクルートエージェントを使いました。
担当者もよると思いますが、私は他の転職エージェントと比べて以下のメリットを感じました。
・転職者の希望を汲み取って企業を紹介してくれる
・職務経歴書の添削が丁寧
・面接対策が手厚い
特に、一つ目の希望に沿った転職先を紹介してくれるかどうかは、かなり重要です。
エージェントによっては、こちらの希望を無視して、転職成功率が高くて比較的決まりやすい会社を紹介してくるところもありました。
私は、自社開発企業を中心に探していたのですが、あるエージェントでは未経験からいきなり自社開発企業に転職するのは難しいと言われ、ハードルの低いSESやSIerの求人を紹介されました。
リクルートエージェントでは、担当者の方の尽力もあり、希望した通りの求人を紹介していただけました。
エージェント選びで、転職の成否が決まってしまうほど重要なので、是非複数のエージェントと面談して、自分に合った求人を紹介してくれるところに決めましょう。
転職サイトを利用する場合はWantedlyが便利です。
少しでも気になる企業があれば、どんどん面談を申し込んで会いに入ってください。
転職サイトのメリットとしては、エージェントを介さないため、企業側の求人広告費の負担が小さく、比較的小さな規模のベンチャー企業の求人も豊富ということです。
イケイケベンチャーへの入社を目指すなら、転職サイトの方がいいかもですね。
転職エージェントに書類作成のサポートをお願いしつつ、転職サイトでも並行して求人を探すくらいのスタンスがいいのではないでしょうか。
面接対策をしよう
面接では、以下の内容を簡潔に伝えることを心がけてください。
・職務経歴
→これまでの経歴と、それをどのように活かせるか
・独学での学習成果
→計画性、自走力をアピール
学習成果のアピールでは、ポートフォリオ紹介の際に、作品のアピールポイントをまとめた説明資料を合わせて用意すると印象が段違いです。
面接官の印象は、このように伝えたいことを能動的にわかりやすく伝える気遣いの有無で大きく左右されるので、準備しておくことを強くおススメします。
会社としても、このように工夫・配慮ができる人と一緒に働きたいと考えるはずです。
自分は面接ではこの方法でプレゼン形式でアピールしましたが、面接担当の方から「学習した内容がよく纏まっていてわかりやすい」との声をいただきました。
自分の技術面のポテンシャルをアピールすることに加えて、最低限のコミュニケーション能力、人間的な魅力の面も押し出していくようにしてください。
採用を考えている企業側の目線に立っても、この人と一緒に仕事がしたい!と思える人柄、コミュ力の人材を欲しています。
具体的にアピールすべきポイントは以下の通りです。
・発言するときは、要旨を簡潔に伝える
・分からないことは素直に質問する
・基本的に終始笑顔で
まとめ
Webエンジニアは魅力的な職業の一つだと思うので、この記事をきっかけに挑戦する方が増えてくれれば嬉しいです。
30代以降の遅めのスタートとはいえ、現場では同じような経歴で成果を出しているエンジニアの方もいます。
一緒に頑張っていきましょう!
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