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ICT の C は?

IT → ICT

今更な感じがしますが、「ICT教育」の ICT は

  • I : いつも

  • C : ちょっと

  • T : トラブル

ではなく、 Information and Communication Technology の頭文字をとったもので、日本語として「情報通信技術」とも表記されたりします。 ※上記の「いつも ちょっと トラブル」は、EDL 代表の平塚 知真子さんがある研修の冒頭でアイスブレイクとして話しておられたフレーズです。

以前は、C がない IT(Information Technology)と表記されていましたが、いつの頃からか ICT に変わっていき、令和になった頃には文部科学省も ICT とばかり表記するようになっています。

もはや学校の ICT 環境は、その導入が学習に効果的であるかどうかを議論する段階で はなく、鉛筆やノート等の文房具と同様に教育現場において不可欠なものとなっているこ とを強く認識する必要がある。

新時代の学びを支える先端技術活用推進方策(最終まとめ) 令和元年6月25日 文部科学省
p.25 より

追加された C は?

IT から、この追加された C は前述のように Communication の C なのですが、ICT が日本語に直訳されたときに

  • Information :情報

  • Communication :通信

  • Technology :技術

と「情報通信技術」となっていますが、「communication」という英単語というよりも、「コミュニケーション」というカタカナで解釈されているような感じで、「通信」ではなく「交流」という意味・意図になっているような気がします。

↓ のように英和辞典と国語辞典では、同じ「コミュニケーション(communication)」でも少し違った意味合いになっているような気がします。この辺りは、和製英語っぽい感じなのかもしれません。

1 社会生活を営む人間が互いに意思や感情、思考を伝達し合うこと。言語・文字・身振りなどを媒介として行われる。「―をもつ」「―の欠如」

2 動物どうしの間で行われる、身振りや音声などによる情報伝達。

コミュニケーション(communication)の意味・使い方をわかりやすく解説 - goo国語辞書

文部科学省の GIGA は造語?

前述の ICT が Information and Communication Technology の頭文字なのは、一般的なのですが、文部科学省は「GIGA スクール構想」の GIGA を 国際単位系(SI)での 10 の 9乗を示すものではなく、Global and Innovation Gateway for ALL の略だとしています。いわゆる文部科学省の造語なのです。

GIGAスクール構想の実現(Global and Innovation Gateway for ALL)(文部科学省)

GIGAスクール構想の実現に関する補助事業の概要 ~令和元年度補正予算案~ 令和2年1月
p.1 より

造語でいいのなら、政府が掲げる「クラウド・バイ・デフォルト原則」に沿った感じで、ICT もInternet Cloud Technology といった感じでもよかったんじゃないか?とも思ったり…
T が Teaching とも思いましたが、「主体的な学び」の流れに沿ってない感じがしたので、安直に Technology のままにしました。😅

もっと、C が追加された意味や背景を意識した ICT にしないといけませんよね!👍

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