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Step 6:申請のために必要なトレーニングの実施

「Step 4:申請内容の確認」で確認したように、申請時には実際にトレーニングした実績を報告しなければなりません。そう、認定トレーナーになるためには、実際にトレーニングを行わなければならないのです。

どのようなトレーニングを行う?

どのようなトレーニング実績を揃えなければならないのかを、「Step 4:申請内容の確認」の内容から抽出します。

  • トレーニング実績に直接関係のない作文的な設問を省いて、抽出します。

  • これらのトレーニング実績は、過去 1年以内に実施したものでなければなりません。

(1)Google 関係の研修について

まず、「03 Application Details その2」の設問で 5件分のトレーニング実績が必要です。

03 Application Details その2

Google 関係の研修について *
ご自身が講師を担当した、直近の5回のGoogle関連の研修について記入してください。審査員がわかりやすいよう実施日・内容・参加人数を記載してください

この項目についてのポイントは、次のような点です。

  • この設問に限った話ではありませんが…
    審査する人は、ネイティブな日本人なのか、日本語を理解できる外国人なのかはわかりませんが、簡単に解釈できる文章で記述しましょう。
    余裕があれば、Google 翻訳で「日本語」→「英語」→「日本語」と翻訳しても内容が変わらないことを確認できるとベストです!

  • 文字数制限が課されていないので、丁寧に実施したトレーニング実績を説明し、実績をアピールしましょう。

  • どのような資料を使ったのか、提示可能な資料については共有リンクを記述するなどしましょう。
    ※このとき、共有の権限を「リンクを知っている全員」にすることを忘れないように!

  • 申請の際には、Google は申請された内容を審査以外の目的では使用せず、他人に共有や販売しないことを明言しています。
    とは言え、所属する組織のルールなどで制限される部分もあるかと思いますので、必要に応じて資料や教材の中にマスク処理を行いましょう。
    ※これから実施するのであれば、Google に提出できないような情報を含んでいない資料や教材にするといいでしょう。

  • 同じ内容のトレーニングを複数回実施した場合、それらを別々にカウントしてもよいかは、よくわかりません。
    可能であれば、違う内容で 5種類のトレーニング実績があった方がいいでしょう。

(2)ケーススタディ(実績・事例)

前述の(1)の中に含まれていても構わないし、更に別のトレーニング実績でも構いませんが、以下の 5つの設問に回答できるトレーニングが、少なくとも 1つは必要になります。

3 Application Details その6

ケーススタディ(実績・事例)
これまでに実施した Google ツールを用いて行った研修を1つ事例として選び、下記の質問にお答えください。(1つの質問あたり200文字を目安)

まずはその研修についてお教えください。ツールの使い方はどのようにご紹介されていますか。受講者には、授業での効果的で効率的な使い方や導入方法をどのようにご説明されましたか。 *

03 Application Details その7

その研修では、大人の学習者の興味関心を高めるためにどのような工夫を実行されましたか。様々なレベルの参加者に配慮するために、研修にはどのような工夫をされましたか。 *

03 Application Details その8

ご自身が作成された教材(最低でも1つ)のリンクをご提供ください。 *
Google スライドやドキュメントを共有される場合、権限が「リンクを知っている全員」 となっているかご確認ください。設定が未完了の場合、審査ができない場合があります。また、合わせて 申請のアドバイスをご参照ください。

03 Application Details その9

そのトレーニングで受講者に回答していただいたフィードバックのリンク *
フィードバックには、質問項目と回答の両方がある状態をご用意ください。Google ドキュメント、スプレッドシート、フォームなどを提出する場合、権限が「リンクを知っている全員」 となっているかご確認ください。 * 設定が未完了の場合、審査ができない場合があります。また、合わせて 申請のアドバイスをご参照ください。

03 Application Details その10

そのフィードバックの受領後、次回に向けてどのように改善をされるご予定でしょうか。同じ研修を再度実施する場合、どの部分を変更されますか。 *

詳細に回答しなければならないトレーニング実績では、以下の 5つの項目について、それぞれ 200字程度で回答しなければなりません。この辺りは、「Step 3:「トレーナー スキルの理解度テスト」に合格」で学習した内容を確認するような内容です。

  1. ツールの使い方をどのようにご紹介したか?

  2. 大人の学習者の興味関心を高めるためにどのような工夫を行ったか?

  3. 自身が作成した教材(最低でも1つ)のリンク

  4. 受講者に回答していただいたフィードバック

  5. 前項のフィードバックによって、どのように改善するか?

実施するすべてのトレーニングが、これらの 5項目を満たせるわけではないと思いますが、5件分のトレーニング実績のうち、少なくとも 1つ以上は上記の 5項目すべてを満たすものにしなければなりません。
複数のトレーニング実績で 5項目を満たすのではなく、1つのトレーニング実績で 5項目すべてを満たさなければならない点に注意しましょう。

更に補足すると、次の点にも注意しましょう!

  • 資料や教材を作成するときは、文字だけでなくスクリーンショットも使用して、MMTS(Multimedia Text Set)となるようにしましょう!

  • 受講者からフィードバックを得るときには、下図のように数字を付けるなどして、得られたフィードバックを数値化できるようにしておくとよいでしょう。
    実施したトレーニングを数値で評価できるようにすることで、トレーニング内容が異なっていても比較できるようになります。

満足度の設問 その1(ラジオボタン)
満足度の設問 その2(均等目盛)

まとめ

どのような実績を作成しなければならないのかを把握しておくことで、準備しやすくなると思います。 とは言え、それなりの量の作文をしなければならないので、申請フォームに直接入力するのではなく、Google ドキュメントに作文しておき、文字数なども確認しておいて、コピペするようにしたらいいと思います。

(1)については文字数の制限が記載されていませんが、(2)についてはそれぞれの設問に 200字程度の制限が課せられています。「程度」がどれくらいの範囲で許容されるのかはわかりませんが、文字数を数えて確認しておきましょう。
わたしは、Google ドキュメントに下書きしておいたものをコピペして申請しました。下書きしたものを Googleドキュメントの機能で文字数を数えておき、次の行に「(194字)」といった感じで文字数を書いておきました。
そして、資料などの共有リンクを別に表題を付けて URL を記載していました。4度の申請で、このやり方について指摘されたことはなかったので、「共有リンクについては文字数に含まない」という解釈でいいのだと思います。 ※Google ドキュメントの共有リンクは、半角英数字で 100文字近いものなので、これが文字数に含まれていたら何も書けなくなってしまいますから、当然かもしれませんが。(^-^;
一度で認定されなかった場合の再申請時にも、Google ドキュメントなどに保存されていれば、スムーズに再申請できる効果もあると思います。

※以下の動画は、Google ドキュメントで文字数を数える機能の説明を行ったものです。

Google ドキュメントではなく、Google スプレッドシートを利用して、LEN 関数 を使って文字数を数えてもいいかもしれません。

「Step 5:3分間の「トレーナー動画」の作成」と、この「Step 6:申請のために必要なトレーニングの実施」は順序が逆になったり、同時並行しても構わないと思います。
回数を重ねることで、慣れてくる部分もあると思います。いろいろとチャレンジしてみましょう!

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