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今月見た作品

今月はあまりいい作品に巡り合えなかったので、見た作品を一気に。

・ミュージカル「美女と野獣」
新演出になってからは初めて。前回と比べて、大道具がシンプルに、衣装が華やかになったのが目を引きます。冒頭の「貧しいけれど〜」の歌詞と整合性が合わないのは、いいのかな笑
平木ベルはくりくりとした目がかわいい。新曲のソロも伸びやかでした。金本ビーストの「愛せぬならば」は絶品。第1幕のラストを美しく且つ哀しく歌いあげました。

・舞台「The Bee」
野田秀樹の代表作「THE BEE」をテレビで視聴。ずいぶん前に戯曲で読んだ時も「恐ろしい話だ」と感じましたが、実際に見ると、映像なのにとても恐ろしい。とくに観客の想像力を嫌というほど刺激してくる演出の妙に震えました。目をそらしたいのに、視線を捕らえられてしまった。これは映画・ドラマでは出せない不気味さ。まだ阿部サダヲさんを始めとする役者陣により、人間の弱さや負の感情(悲しみ・諦め・無気力etc)をグラデーションで見せてくれました。

・新作歌舞伎「月光露針路日本 風雲児たち」
大黒屋光太夫のギャグ漫画を三谷幸喜が歌舞伎化。ロシアに漂流した光太夫たちが日本に帰るまでを描きます。過酷な環境が続く中、随所に三谷さんらしいコメディシーンで心を和ませます。また話がちょっとマンネリしてきた…と思った頃、八嶋智人さんが登場!場の空気を1人で一気に持っていってしまいます。波乱万丈な冒険人情譚を存分に楽しめる作品でした。

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