![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/74386724/rectangle_large_type_2_bc365d9bd987e2ce274445c2f7ad5570.png?width=800)
湯文字の威力に驚きを隠せない
『湯文字』ってご存知ですか?
着物にかかわる仕事をしていながら
「は?何それ?」と思ったのは私です。
で、調べました。
『湯文字』とは和装の女性が腰に着ける下着。腰巻。
今で言うところのショーツやガードルの役割を
するもので、裾除けの下に巻くのだそうです。
平安時代、御湯殿(宮中の風呂)に奉仕する女官が活動
しやすいように袴の代わりに身に着けていた「湯巻」と
呼ばれる白い巻きスカートのような衣服が起源だとか。
室町時代になると、「湯文字」は公家の女性が日常的に
使うものとなります。
「○○もじ」とは室町時代の女房言葉だそう。
湯文字の他、
「かもじ(髢文字)」=日本髪を結うときにボリュームを持たせるために入れる添え髪
「しゃもじ(杓文字)」=ご飯をよそう台所用具
などがあります。
江戸時代になると、湯文字は江戸でも浸透していきます。地域によって色の使い方が大きく違ったというもの面白い話。
・江戸の湯文字腰巻は緋色か白が主流
・年を取ると浅葱色
・大阪では一般人が白、遊女が赤を使用
・三重では黄色のが主流
だったのだとか。
湯文字はこんな感じのものです。
これは作り方ブログを見て、晒(さらし)で作りました。
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/74391070/picture_pc_d2f9e8f14da243df1b87104193c3ec47.jpg?width=800)
これを作ろうと思ったのは、着物を着た時の着姿に
驚いたからなんです。
ここ数年で太ったな〜とは思っていたけれど、
こんなにお腹が出ていたとは!!
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/74386355/picture_pc_e4313190a82ed4585d979fe64d76fb29.png?width=800)
そこで、早速湯文字を作って巻いてみたら、
何とお腹のお肉がどこかに行きました!!
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/74386491/picture_pc_182a439f877d71211f939335ce373099.png?width=800)
この湯文字、ただ巻けばいいというものじゃなくて
体形によって巻き方にコツがあります。
締め付けるんじゃなくて、体を整えるように巻くこと
が大切で、土台をしっかり整えることによって、
きれいな姿勢が出来上がります。
腰骨をぐっと引き締めることで腰が立つので
腰がとても楽です。
時折ぎっくり腰にもなる私の腰にはとても効果的な
下着で、ぽっこりお腹を凹ませるだけじゃなく、
姿勢がよくなり、疲れにくくて、本当にびっくり
しました。
なので、洗い替えに2枚目を作らなきゃと
思っています。
湯文字ってすごい‼︎
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?