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”私の富士山”って言っちゃう

日本と言ったら富士山。
富士山と言ったら日本。
それくらい誰もが知ってる存在の富士山。
でも、見る方向によって違うって知ってますか?
私は知らなかった(^^;;
  
故郷から富士山は見えなくて、
山の上の展望台に登って条件が整った時に、
小指の爪の先くらいの小さい小さい富士山が
見える程度だった。
神奈川県で一人暮らしを始めた時に、
大学のバス停から夕暮れの富士山を見た時には
「あれ何?なに山?まさか富士山?」
と地方出身の友達と大いに盛り上がった。
富士山の麓から通学していた同級生からは、
「しょっちゅう見えるものに、なんでそんなに
盛り上がれるの?」
と冷めた目で見られたものだった。
その時見た富士山は、イラストなどにもよくある形。
富士山ってその形だと思っていた。

それが、もっともっと富士山に近いところに
嫁いで来たら、富士山の形が違うのだ。
ど真ん中に穴が空いている。 
「何これ?何の穴?違和感あるこの形〜!!」
  
その穴は、宝永山の火口。
宝永4年(1707年)の宝永大噴火で誕生した、
富士山最大の側火山なのだそう。
 
不思議なもので、それまで思っていた富士山の形との
違和感も、この富士山を20年も眺めているうちに
こっちが普通となり、正面にあの火口が開いていないと
落ち着かない。

富士宮市や山梨県側からの富士山を見ると
『私の富士山じゃない』
とかつぶやいてしまう(笑)
きっと富士山を見ているみなさんにも
「私の富士山」の形があるんだろうな(^^)

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