Webデザイナーに転職するのにやらなくて後悔したこと
みなさんこんにちは。tomoです。
今日は前回の記事で宣告した通り、転職において「やらなくて後悔したこと」についてお話していこうと思います。
主に学習においてやらなくて後悔したことなので、これからWebデザインの勉強を始める方に特に参考にしていただければと思います。またこちらの内容については実際に働き始めてから思うことの方が多そうなので、追加があればまたnoteに書いていこうと思います!
では早速本題に入ります。
その1:わりきって学習しなかった
「手を動かす編」でも少し触れましたが、Webデザインの勉強をしていると、デザインの勉強も、コーディングの勉強も、ツールの勉強も、と一度にたくさんの勉強をしようとしてしまいます。
もちろん全て必要なスキルなのですが、色々手を出した結果どの学習も中途半端になってしまうと「どれも手応えがない」、「前に進んでいる感じがしない」とモチベーションの維持が困難になります。実際にわたしがそうでしたので…汗
なのでオススメはデザインならデザイン、コーディングならコーディングの学習と、学習する内容をわりきって深めることです。
面接において「得意分野は?」と聞かれることもあるので、「これが得意です!」と言い切れるくらいには、選んだ学習内容を深められるといいのかもしれません。
その2:フォントの理解を深めなかった
これはとある企業の面接で指摘されたことです。「デザインはなんとなくできそうだけど、フォント選びが普通だよね」と。
ぐうの音も出ないとはこのことで、わたしは一通りデザインとコーディングについてスクールで学んだものの、フォント選びについては深く触れてこなかった経緯がありました。
それこそ少し調べれば出てくるような代表的なものばかり使っていたので、採用者目線で言えば深く考えられていないサイトデザインだったのかもしれません。「デザインが得意です!」と言った手前だったので、気まずいのなんの…
これから学習される方は、フォント選びまで神経を行き渡らせることで、他の求職者との差別化ができるかもしれません。わたしのようにならないように、気をつけてくださいね!
その3:コンペに積極的に参加しなかった
正確にはもっと早い段階で、かつ継続的にコンペに参加すればよかったと後悔しています。またコンペにこだわらず、出品なんかにも同じことが言えるかと思います。
コンペに参加したほうがいい理由としては、下記があります。
・(採用されれば)クライアントとのやり取りの経験が積める
・(採用されれば)収入が発生する
・客観的な自分の能力値がわかる
・制作の時間意識を持てる
「自分はまだまだ学習中の身ですので…」という気持ちもわかりますが、ずっと勉強ばかりしていても、自分がどこまで成長できたか、どこまで通用するのか、客観的に判断しづらいですよね。
その点コンペや出品でクライアントに採用してもらうことができれば、(たとえ安くても)他者から【対価を払ってでも提供してほしい能力がある人物】として認められた、ということになります。また仮に採用にならなくても、どんな作品が採用されたのかをチェックすることで、自分の改善点も見えてきます。
実務でも生きることが多そうなので、一通りできるようになったら皆さんにはぜひ積極的に参加してほしいなと思います。
その4:ニーズに合った学習をしなかった
「HTMLとCSSも学んだし、いざ転職だ!」と思った矢先、求人内容を見て慌てました。それは「WordPress」の文字…。
わたしが通っていたTECH CAMPのデザイナー転職ではWordPressについての学習はなかったため、お恥ずかしながら「はて?」状態でした。しまいには応募条件に「WordPressを使用した経験」とあるではありませんか…!!しまったー!
もちろん必須条件にしていない企業もありますが、いざ応募しようってのにそもそも条件を満たしていなくて応募できない…ということが多いと自分の首を絞めることになります。応募しようと思っている業界ではどんな能力が求められているのか、そんなことにも気を回しながら学習をすればよかったと、非常に後悔しています。
その5:案件の報酬を請求しなかった
「実務経験をつけるために、無料でもいいのでサイトを作らせてもらえないか、友人や近くのお店に交渉しましょう」
こんな情報って、twitterを利用している人なら誰でも見たことがあるかと思います。どちらかというとわたしも「こんな素人にサイトを任せてもらえるなら、タダでもありがたいわな」と考えていた人間でした。就活で実務経験ありって言えるしな!みたいな。
ところが、わたしが案の定知人の依頼で無料でサイト制作をしていた時に、同棲している彼と交わした会話で考えを改められます。
下記が一部始終です。
彼:「それ(サイト制作)って趣味でしょ?」
わたし:「(カッチーン)趣味じゃないよ!仕事だから」
彼:「お金ももらってないのに仕事って言えないでしょ」
わたし:「で、でも無料でもなきゃ、わたしみたいな素人がサイト作りなんてさせてもらえないよ…!」
彼:「じゃあとても素敵なのでもう1件タダでやってくださいって言われたらどうするの?」
わたし:「そりゃダメだよ!」
彼:「なんで?今のサイトはタダなのに?」
わたし:「う、うーん…」
今思い返しても確かに…となる会話です笑
素人だろうがなんだろうが、それなりの時間や労力を使って商品を提供するのであれば、対価を請求するべきというのが彼の考えでした。
「えぇぇ…そんな強気に出られないよ…」と思いましたが、別に高価である必要はないと。極端に言うと、1,000円でも2,000円でもいいから相手に支払いをしてもらうことが重要だということでした。でなければなんでもタダでやってくれる人になっちゃうよと。
そこで新しく依頼された案件に恐る恐る対価を提示したところ、「わかりました!」と思ったよりすんなり受け入れてもらうことができました。「無料じゃなきゃ何もやらせてもらえない…」と思っていたのは自分だけだったんですね…。
これから実務経験のために案件探しをされる方は、ぜひこのことを頭に入れて活動してほしいなと強く強く思います!
その6:SNSで具体的な活動内容を発信しなかった
twitterを眺めていると、「SNSでご連絡をいただいた企業に内定が決まりました!」というコメントを見かけることがあります。ただでさえ実務未経験者は求人数が少ないので、SNSも就職活動の窓口になるのなら、これは活用しない手はないですよね。ただわたしの場合それができていなかったんです。
つまり日々取り組んでいる制作物をSNSにアップし、継続力や能力のアピールとしてtwitterを利用していなかった、ということです。ちなみにわたしの毎日のツイートはこんな感じでした。
「サイトデザイン進めてました」って言ってるけど、どんなサイトかもどんなクオリティかも全くわからないですよね?しかもせっかくインプットもしてるのに、その内容についても触れていません。これじゃあ運よく採用者の視界に入っても目を留めてもらうことができませんよね。
個人的なイメージですが、SNS経由で就活を成功させている方はやはり情報の発信が上手だなと感じます。そして何より継続力がすごい。もしこの記事を読んでいる方の中で、SNS経由でも就活できたらいいなと思っている方がいるなら、日々の活動内容を目に見える形で残すということをまずは意識して投稿を続けてもらえるといいのかなと思います。
まとめ
振り返ってみると、やろうと思えばできたことばかりだったなと思います。もちろん気づいて修正できたものもありますが、就活しながら学習もしているといっぱいいっぱいになって、すでにある情報を鵜呑みにして取り込んでしまうことが多かったなと。
便利な世の中なので、知りたいと思った情報は調べればすぐに出てきます。でもそれが全て正解かどうかはわかりません。もちろん、わたしのこの記事だってそうです。それらの情報を取捨選択して、「じゃあ自分はこうやってみよう」と柔軟に対応できる方が、自分自身を苦しめずに前へ進めるのかなと思います。
長くなりましたが、誰かのお役に立てれば幸いです!
また次回からは「#転職編」としてポートフォリオや面接についてなど書き進めていきますので、引き続きよろしくお願いいたします。
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今回の記事の挿絵は全てLoose Drawingを使用しています!商用利用可能ですので、気になる方はチェックしてみてくださいね。
イラスト:Loose Drawing
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