![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/120399998/rectangle_large_type_2_a9ce7f6b382c03aedc4bcc279e963977.png?width=800)
夏しかないタンザニアで暮らしてみたら
タンザニアも11月になりました。赤道の南にあるタンザニアは、日本とは季節が逆。これから夏まっさかりです。四季のある日本から来た私としては、秋の紅葉が恋しくなる時期です。
オンラインでミーティングをしている時も、日本、ヨーロッパ、アメリカ在住のメンバーたちが長袖で寒そうにしているところ、私ひとりだけ半袖、後ろに見える窓からは太陽がサンサンとしています。
そんな、夏しかない国、タンザニアで暮らし始めると、いろいろな変化がありました。ぜひ、涼しくなってきた日本で、常夏のアフリカの地を思い出しながら読んでみてくださいね。
タンザニアに季節は2つ
タンザニアに日本のような四季はありません。代わりに雨季と乾季の2つがあります。3~5月が雨がたくさん降る大雨季、11~2月が小雨季。
年間を通して最高気温は30度くらいなので、1年を通して「真夏」のようです。
![](https://assets.st-note.com/img/1698897798539-sb6IvNPjtD.png?width=800)
日本が真夏の7~8月は、タンザニアは秋のような過ごしやすさ。逆に、日本がこれから寒くなる11月くらいから、本格的に暑くなっていきます。
観光シーズンは、乾季の6~10月頃と言われますが、個人的には、たくさん雨が降る時期でなければ、タンザニアはいつ来ても楽しめると感じます。
季節感ゼロ
寒いのが苦手な私。だから年中あったかい国に住めるのは夢のよう。
その一方で、日本が紅葉の時期も太陽サンサン、クリスマスも太陽サンサン、お正月も太陽サンサンだと、ちょっと飽きてきます。季節感がなさすぎなんですね。
![](https://assets.st-note.com/img/1698909591021-uLpDYBwNri.jpg?width=800)
「桜が咲いて、いよいよ春だ~」
「暑い夏が終わって、秋らしい季節になってきたね」
「昨日は初雪が降ったよ!」
こんなメッセージを友達からもらうと、四季を楽しめる日本が恋しくなります。
でも、メリットのほうがたくさん
よく中南米の国の人たちはとっても明るい性格だと言いますよね。ラテン系の彼らほどではないけれど、タンザニアの人たちの楽天的さ、陽気さ、マイペースなところは、この温かい気候からもきていると感じます。
毎朝、かんかん照りの中、まっさおな青空を見あげながら、子どもを幼稚園まで歩いて連れていきます。道すがら、近所のおじさんに声をかける時はいつも「今日もとっても暑いね」。だから、このセリフだけはスワヒリ語が上手になりました。毎日言ってますから…
![](https://assets.st-note.com/img/1698909805989-Jco99XlYzW.jpg?width=800)
これは、個人的な感覚ですが、私自身も前よりも「前向き」でいられるようになったと感じます。太陽サンサン、自然もたくさん、人々もなんだかいつも笑顔、そんなタンザニアで私も笑顔でいる時間が増えました。
子どもの変化も著しいです。うちの7歳になる娘は、どちらかというとインドア派でした。インドアが悪いというわけではないけれど、小さい時はできるだけ外で体を動かしてほしいなと思っていた私。
タンザニアは暑いので、プールや海で泳ぐ機会が格段に増えました。週3回くらいは泳いでいます。その結果、水を怖がっていた娘は、いつの間にか泳ぎが得意になり、今ではプールにジャンプして飛び込むのが大好き。
泳げることに自信をつけた娘、最近は5キロレースに出たり、サッカーの試合に出るようにもなりました。体を動かすのがあまり好きじゃなかった娘。タンザニアの太陽が、外でスポーツすることの楽しさを教えてくれたように思います。
![](https://assets.st-note.com/img/1698909078625-De70YJgEQA.jpg?width=800)
雨が嫌じゃなくなった
1年中ずっと夏のタンザニアにきて変わったのは「雨」との向き合い方です。今までは、雨が降ると「残念」な気持ちでした。だって、外にでかけなきゃいけないのに、濡れるし、子どもたちの荷物も増えるし、母として作業が増えるんです。
でも、いつも太陽サンサンのタンザニアは、暑い日が続くとすぐに水不足になります。だから、雨が降ると、タンザニアの人たちは嬉しそう。
インフラがしっかりしていないので、雨が降ると、町は混乱状態。舗装されていない道に水があふれ洪水になり、車は大混乱で交通渋滞、バスも時間通りに来ない、とちょっとの雨でも日々の生活に影響を与えます。日本では考えられないことです。
![](https://assets.st-note.com/img/1698909385648-8yOxXbp9p4.jpg?width=800)
そんな不便をもたらす雨なのに、タンザニアの人たちは、雨が降ると「雨よありがとう~!」とでも言わんばかりに幸せそう。まさに「恵の雨」なんです。そういう彼らを見ていたからでしょうか。私も雨が降ると、安心するし、家の中から聞く雨音に癒されるようになりました。
まさに、1年中暑い国に住んでいたから気づいたことです。
まとめ
住んでいると当たり前に思ってしまうあなたの町の天気ですが、そこに住む人の考え方や生き方に大きく影響を与える、タンザニアに移住してそう感じます。
日本では当たり前だった毎年訪れる四季、そして季節ごとの行事や習慣。
季節感のないタンザニアにいると、日本のこういう四季や文化はずっと残していくべき大切なものだと改めて感じます。
日本はこれから、本格的に寒くなって、こたつとミカンの時期ですね。ぜひ、そんな日本の冬を、私の分まで楽しんでくださいね。
最後まで読んでくれて、ありがとうございます!
この記事を楽しんでいただけたら、ぜひ「スキ」してくださいね。
海外生活に少しでも興味をもったあなたには、ぜひ私のX(旧Twitter)をフォローしてほしいです。日本にいるあなたにも日常の生活のヒントになる、海外生活ならではのへぇーというエピソードや気づきなどを毎日つぶやいています。
ぜひ、フォローいただけるとうれしいです!
・Xアカウント:ほりとも
・note: ほりとも@タンザニア在住ライター
読んでいただきありがとうございます。サポートいただいたお金は、noteでのさらなるクリエイター活動に充てさせていただきます!