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わたしがアフリカで社交的になったワケ

タンザニア在住のほりともです。

わたしはタンザニアにきてから社交的になったと感じます。なりたくてなったというより、必然的になった、ならざる負えなかったといったほうが正確でしょうか。

なぜなら、タンザニアでは「安全」のためには、あいさつがとても重要だからです。でも、そのおかげで、こちらでの生活がより楽しめるようになりました。

安全のためにする意外なこと


治安の悪いアフリカ。タンザニアは、アフリカの中でも比較的、治安は良いほうですが、それでも日本のようには安心して生活できません。

そんなタンザニアで、自分の身を守るためにするべきこと、それが「あいさつ」

歩いて出かける時はできるだけ通りすがりの人たちに「マンボ(スワヒリ語でこんにちわ)!」とあいさつをすることがとても大切なのです。見ず知らずの人たちにどうして声をかけないといけないのか、わたしは最初は、違和感を覚えました。

あいさつに5分かけるタンザニア人

しかし、タンザニアのあいさつは、日本人が考える以上に大切にしている習慣なのです。人との関係がとても重要であるタンザニアの村では、今もあいさつに5分近く時間をかけることがあります。

ある時、私は急いでタクシーで空港に向かっていました。タクシーの運転手は、わたしがどれだけ急いでいるかを理解してかなり車のスピードをを飛ばしてくれました。しかし、空港の入り口で、空港の駐車場スタッフとのんびりとあいさつを始めたのです。

「こんにちわ。」

「今日も天気がいいね~。」

「あなたのご家族はみんな元気ですか?」

「はい、子供が5人いるので大変ですよ。」

「うちは3人だよ。あはは~。下の子供がね……」

と続いていきます。お客が急いでいるのを知っているのに、こんな感じなのです。

この例からもわかるように、天気や家族の話し、最近の様子などを聞いて、お互いを尊重し気にかけていることを示すあいさつは、タンザニアでは今も大切な文化です。

あいさつして「仲間」になる

さて、安全のためのあいさつの話しに戻りますが、こういったあいさつは外国人のわたしも、というより、外国人のわたしたちだからこそ、とりいれる必要があります。あいさつをすれば、タンザニアの人はあなたを仲間として受け入れてくれます。

もし道ばたでひったくりや強盗にあった時、自分にあいさつをしてくれた仲間をタンザニアの人は優先して助けてくれます。目があっても「ふん」と無視するような他人であれば助けてくれない可能性もあります。

こういった理由から、タンザニアにきた外国人には、「自分の身を守るため」というあいさつの一般的な目的とは異なる理由から、あいさつをするようにアドバイスされます。

どこでも「マンボ!」作戦

そのため、わたしは近くの八百屋さんに徒歩で出かける時や、家の近所をランニングする時には、いつも「マンボ!」と大きな声で元気にあいさつをしています。もともとは、自分の身を守る理由で始めたこの「マンボ!」作戦ですが、安全以上の効果がありました。

あいさつをすれば、無表情の機嫌が悪そうなおじさんや、こわもてのおばさん、皆が笑顔になって、「マンボ!」とあいさつを返してくれます。「君は中国人か?」「子供は何歳?」などと会話が始まることもあります。スワヒリ語を勉強し始めたわたしにとっては、ここぞとばかりに、習いたての言葉を試すチャンスでもあります。

最初は、外国人のわたしがタンザニア人たちのコミュニティには入れないだろうと思っていました。しかし、この「マンボ!」のあいさつの魔法によって、タンザニアの人達と少しでもつながれたという安心感、そして自分への自信にもつながっています。

まとめ

安全のためにと思って積極的にやっていたあいさつ。最初は、戸惑いもありましたが、そんなきっかけから、自分の殻を破ってあいさつしてみたら、自分の社交性が区的にアップしていました。

日本では、安全のためにあいさつする必要はありませんが、あいさつできる環境では、自分から積極的に声をかけてみることで、意外なベネフィットがあるかもしれません。

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