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事業戦略策定ガイドブックー理論と事例で学ぶ戦略策定の技術

首都大学東京(最近東京都立大学にまた改称されたようだ)大学院のビジネススクールで人気授業の戦略論を書籍化したもの。コロナウィルスによる自粛ゴールデンウィークなので積読を解消すべく読了。

SWOT分析、3C分析、ファイブフォーセズ、4P等、戦略を考えるツールは多数ある。これらのツールは知識としてはコモディティ化しているが、使える人は驚く少ないと思う。理由は使う機会がないし、全てのケースはそれぞれ異なるから。

章ごとに、1.導入のクイズ、2.アカデミック理論と事例、3.戦略策定方法とツール、4.ケーススタディーでのアウトプット、という構成になっており、読み進めるだけで自然と戦略策定能力が身に付く構成になっている。

・少し前にトヨタは免許を取りに行こうというCMを流していたが、他社も便益を受けるCMをわざわざ自社の経費で流したのはなぜ?

・1980年代初めに、インテルは8088という新型CPUを開発した。1社発注に不安を覚えたIBMがとった戦略は?

・1980年代にウォシュレットが普及しなかった要因としては、お尻を洗う習慣がないことや、製品の機能上の問題もあるが、それ以外の要因もあった。それはなに?

・授業料を引き下げることによって受講者数を増やすという価格戦略を講じようとした場合、代々木ゼミナールと東進ハイスクールとでは、どちらが勝つか。

・コメダ珈琲に非稼働時間が少ないのはなぜ?

企業の戦略について考えることは株式投資にも役に立ちそうである。ニュースを読む度にここで学んだフレームワークを使って分析をして練習したい。


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