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今週の相場振り返り(2022/06/06~06/17)FOMC声明文: 物価安定に強くコミット、異例の大幅利上げ0.75%。S&P500は週間でコロナ後最悪の下げ!

こんにちは、tomoです。

6/15に開催の6月FOMCでは1994年以来の75bpの大幅利上げに。パウエル議長は「異例の(unusually)」大幅利上げとし、「この幅が恒例になるとは思わない」としつつも、「次回会合は50bpか75bpの利上げとなる可能性が高い」と発言し大幅利上げ継続の可能性を示唆しました。

政策金利見通し中央値は、2022年末が前回の1.875%から3.375%に上方修正、中立水準の2.5%を明確に上回る水準となりました。他方、2024年には1〜2回程度の利下げが示唆されました。

金利を上げるため成長率・失業率見通は予測期間を通し悪化するも、パウエル議長は「景気後退は見込まない」とし、「2024年にかけてインフレ鈍化、失業率は上昇も歴史的低水準に留まる」とし、FRBの景気軟着陸(ソフトランディング)シナリオを維持。

声明文では『強い雇用を維持したままインフレ率を抑制できる見込み』との文言が削除され、代わりに『インフレ率を目標の2%まで抑制することに強くコミット』との一文が追加されました。パウエル議長は記者会見で「カ強い雇用環境を維持するには物価抑制が不可欠」と発言し、まずはインフレ抑制に注力する姿勢を強く打ち出しました。

DeepLで訳したStatementは以下のとおりです。

経済活動全般は、第1四半期に減速した後、持ち直したように思われます。ここ数ヶ月、雇用の増加は堅調で、失業率は低水準で推移しています。インフレ率は、パンデミックに関連する需給の不均衡、エネルギー価格の上昇、およびより広範な価格圧力 を反映して、依然として高い水準にあります。
ロシアによるウクライナ侵攻は、甚大な人的・経済的困難を引き起こしています。この侵攻とそれに関連する事象は、インフレにさらなる上昇圧力をかけ、世界的な経済活動の重荷になっています。さらに、中国におけるCOVID関連のロックダウンは、サプライチェーンの混乱を悪化させる可能性が高い。当委員会は、インフレリスクに高い関心を寄せています。
当委員会は、最大限の雇用とインフレ率2%を長期的に達成することを目指しています。これらの目標を支えるため、当委員会は連邦預金金利の目標レンジを1-1/2から1-3/4に引き上げることを決定し、目標レンジの継続的な引き上げが適切であることを予想している。さらに、委員会は、5月に発表された「連邦準備制度のバランスシートの縮小計画」で説明したように、財務省証券と政府機関債および政府機関モーゲージ担保証券の保有量の削減を継続する予定である。委員会はインフレ率を目標の2%に戻すことに強くコミットしている。
金融政策の適切なスタンスを評価する上で、当委員会は、入ってくる情報が経済見通しに与える影響を引き続き監視する。委員会は、委員会の目標の達成を妨げる可能性のあるリスクが顕在化した場合、金融政策のスタンスを適宜調整する用意がある。委員会の評価は、公衆衛生、労働市場の状況、インフレ圧力とインフレ期待、金融および国際情勢に関する読み物を含む広範な情報を考慮に入れることになる。
金融政策決定に賛成したのは、ジェローム・H・パウエル議長、ジョン・C・ウィリアムズ副議長、ミシェル・W・ボウマン、レール・ブレイナード、ジェームズ・ブラード、リサ・D・クック、パトリック・ハーカー、フィリップ・N・ジェファーソン、ロレッタ J. メスターおよびクリストファー J. ウォラーであった。この措置に反対票を投じたのはEsther L. Georgeで、同氏は今回の会合で連邦基金金利の目標レンジを0.5%ポイント引き上げ、1-1/4%から1-1/2%にすることを希望した。Patrick Harkerは、本会議で補欠メンバーとして投票した。

June 15, 2022

Federal Reserve issues FOMC statement


FOMC後、今年度の景気はまだ回復基調を維持するとの見方も強まり、株価は一旦上昇しましたが、英中銀のイングランド銀行が16日5会合連続の利上げを決め、スイス国立銀行(中央銀行)も同日政策金利を従来のマイナス0.75%からマイナス0.25%に15年ぶりの利上げを決め、また、米経済指標の悪化もあり、投資家はスタグフレーション懸念を高めS&P500は週間でコロナ後最悪の下げとなりリスクオフとなりました。日銀は大規模緩和継続し、金利差は拡大していきます。

将来の景気減速懸念の高まりは全く否定できませんし、当面は、消費者物価や期待インフレ率の経済指標の発表や金融当局の発表内容で株価も為替も揺れ動く展開だと思います。ポジションには注意しましょう。

さて今週の振り返りです。

米国株

ダウ

                         出所:TradingView

NASDAQ

                         出所:TradingView

S&P500

                             出所:TradingView

S&P500の週次のマップです。全面売りです。

Fear & Greed Index は28(Fear)から14(Extream Fear)ヘ下げました。

VIX指数(恐怖指数)は25を上回ってます。

                              出所:TradingView

VIX指数」(恐怖指数)
シカゴ・オプション取引所が公表しており、米国S&P500 がどれくらい変動するかを表す指数です。数値が高いほど大きく変動すると投資家が予想していることになります。
通常 10〜20 程度で推移すると言われていますが、ショック時には大きく上昇します。
投資家の不安心理を表すものという意味で、恐怖指数とも言われます。

数値を1年間の営業日数260の平方根の近似値16で割ると直感的に理解しやすいです。
例えば20の場合、16で割ると1.25となり、おおよそ「7割弱の確率で相場が1日に上下1.25%の
範囲で動く」と予想されていることを意味します。


日本株

日経平均先物


                          出所:TradingView

マザーズ指数


                        出所:TradingView

騰落レシオは92.03です。


120以上で買われすぎ80以下で売られすぎの目安

日経VIは24.6です。

                       出所:TradingView

日経平均のPERは15.8です(14~16が標準)。


投資主体別売買動向は、海外投資家買い越し、個人売り越し、信託銀行(年金)は売り越しです。


米10年債利回り

                       出所:TradingView

日本10年債利回り

ヘッジファンドとの攻防

                               出所:TradingView

ビットコイン

BTCUSD

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ETHUSD


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原油 

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USDJPY

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EURUSD

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AUDUSD

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GBPJPY

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個別株

アップル


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AMAZON


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Microsoft


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NVIDIA


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TESLA

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ADOBE



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RTX


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ZTS

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ETF

QQQ

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VTI

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ARKK


                       出所:TradingView

(参考)コロナウィルスの状況

米ジョンズホプキンズ大学調べ。

日本の状況~東洋経済新報社調べ



〇米ジョンズホプキンズ大学システム工学センター(CSSE)

https://www.arcgis.com/apps/opsdashboard/index.html#/bda7594740fd40299423467b48e9ecf6

○世界の状況

https://vdata.nikkei.com/newsgraphics/coronavirus-world-map/


〇東京の状況

東京都新型コロナウイルス感染症対策サイト


【備忘メモ】前週比値上がり株 四季報オンライン

【備忘メモ】前月比値上がり株 四季報オンライン


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