ひとのおにくのあじ・・？

農家の嫁になりたかったアロマテラピスト
新城朋子です。
　
初夏に赤いかわいい花をつけ
秋が深まるころ、大きな実をつける
ざくろ
　
甘酸っぱい真っ赤な果肉が実のなかに
びっしりと並び
一粒一粒がまるで宝石のよう
　
子供の頃から、大好きな果実なのですが
「ざくろは人肉の味がする」などと言われ
こわく感じた覚えがあります。
　
ざくろ＝人肉と言われる背景には、インドの
鬼子母神（हारीती、Hārītī、 ハーリーティー）
の伝説がもとになっています。
　
鬼子母神は1000人もの沢山の子供の母でしたが
ヒトの子をつかまえては食べていたため、
人間からはひどく恐れられていました
　
それを見かねたお釈迦さまが、彼女が最も
愛していた末っ子のピンガラを、乞食（こつじき）
に用いる鉢に隠してしまわれました。
　
ハーリーティは半狂乱で世界中を7日間駆け抜け
探し回りましたが、見つけることができず、ついに
お釈迦さまに助けをもとめました。
　
すると、お釈迦さまはこう諭されました
「多くの子を持ちながらたった一人を失っただけでも、
それだけ嘆き悲しむのだ。それなら、ただ一人の子を
失う親の苦しみはいかほどであろうか。」
　
「戒を受け、人々をおびやかすのやめれば、間もなく
ピンガラに会えるだろう」
　
そして吉祥果を授け、ハーリーティはお釈迦さま
に帰依し、以来、子供と安産の守り神、盗難除けの
守護となったと言われています。
　
このときお釈迦様が授けた吉祥果が、
ざくろだったのだそうです。
　
ざくろの実は、むくみの解消、高血圧の予防、動脈硬化
の予防や改善、抗酸化、抗炎症またがん予防にも良い
スーパーフードです。
　
ざくろの赤はアントシアニン、エラグ酸、そのほか
ビタミンB2、ナイアシン、ビタミンC、カリウムなど
身体に良い栄養素が豊富に含まれています。
　
実がでまわるまでには、もう少し。
今年の秋は、ざくろを楽しむのも良いですね。
　
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